国道311号線旧道

 

 R311の本宮〜中辺路間は、長らく旧熊野街道筋の酷道区間であったが、徐々にBP工事が進みBP区間もちびちびと延長されて来た。そして『南紀熊野体験博』(99年4月〜9月)を前に、急ピッチでBP工事が進み1999年3月にBPが全通。めちゃ快適に走れる快走国道に生まれ変わった。

 本宮町内の旧R311は、随所で寸断され一部はBP建設に伴い消滅した区間もあるが、中辺路町内の旧R311は健在である。

 三重県内のR311旧道(現r778など)はまだ未走行。

小広峠を越して中辺路町に入ると1.5車線区間が続く。中辺路町野中の旧R311にて。

走行日:複数日(最近では2000年3月)

 

国道311号線旧道:本宮〜中辺路間

 R311の本線はR168本宮交差点から分岐して湯の峰温泉を通過する1.5車線ワインディング区間。南側にあるTNを通過する2車線道路はR311BPなのだが、実質BPが本道となっている。

 本線とBPが合流して中辺路方面に向かうと、四村川に沿って進む2車線快適道路が続く。2車線道路はほぼ直線で突き進み、山もTNでぶち抜いて進む。いくつかあるTNの入口手前で川に沿って分岐しTN出口近くで合流する1.5車線路が旧R311なのだが、今でも通行は可能。ただ最後に開通した本宮町・中辺路町の境付近の区間は、バイパス建設時に拡幅されたり、残土処理場の中に埋もれて消えてしまった区間、寸断された区間などがあり、旧道を完全にトレースして進むことは出来ない。時々本道(BP)から分岐して川沿いに進むウネウネした1車線道が見えるが、それが旧R311である。

 小広TNから先の本道(BP)は、旧道とは別ルートで建設された区間なので旧道と本道(BP)がクロスすることはない。小広TN本宮側入口手前より本線から離れて山中へ進んで行くのが旧R311。中辺路町内の旧R311は、R311本道(BP)よりも標高の高い地点を進む。旧R311は1.5車線の山中の道。ブラインドカーブが続く旧熊野街道筋の道で、何カ所か熊野古道ともクロスする。それ故休日はハイカーが旧道を歩いていることが多い。

 しばらく山中を走るが中辺路町近露で一度里に下る。その後、再び山中に入り西に進む。先入車両優先の1車線TNを抜けると、完全な山中を延々と走る。1.5車線のワインディングを走ってゆくと、竹ノ垣内の集落を抜けるといきなり急な下り坂になる。一度R311本道(BP)とクロスするが、そのままR311本道(BP)の下をくぐって谷間沿いに進み、もう少し白浜寄りで本道(BP)と合流する。

1.

R311BPから湯の峰温泉へ向かう途中で。温泉街を通過するルートは3ケタ国道っぽい。

2.

旧R311は四村川沿いに進む。まだBPが建設中の頃の写真。この標識は、2000年3月の時も健在だった。

3.

中辺路町近露から1.5車線となって山腹を走る。BPは旧道より少し下を通っている。

☆★☆ 旧R311号線:本宮〜中辺路間 ☆★☆

 本文でも書いてあるが、R311旧道の本宮町内は寸断されている箇所が多く、旧道を完全にトレースすることは不可能。BP建設時のR311(現在の旧道)を走ったことが何度かあったが、昔の1車線国道を知っているだけに出来上がったBP(現本道)の快適さは比較にならないほどである。幸い(?)中辺路町内の旧道区間は通行可能なので、実際に走ってみて比較するのもおもしろいかも。

 中辺路町内の旧R311は、至る所で熊野古道とクロスする。休日などは古道を歩く人に気を付けねばならない。旧道で車など走って来ないと思いこんで道のど真ん中を歩く人が結構いる。カーブでは注意が必要。また、路面はそう荒れていないが、落ち葉が積もっているのでバイクではスリップに注意。冬期は路面凍結・積雪がある。

TN名不明。先入車優先の極狭TN。

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