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国道325号線は福岡県久留米市と宮崎県西臼杵郡高千穂町を結ぶ九州横断3ケタ国道。道路はほとんどの区間が整備され、またBPも相次いで完成・供用開始されている。最後の未改良区間も工事が進んでおり、近々狭路区間は消滅するようである。 今回は高千穂→久留米方向で旧道を実走調査している。 【写真左】:高森峠の旧R325に残っていた標識が浸けられていたであろう支柱。路肩から浸食してきた草木の 中に埋もれているために見つけずらい。 |
国道325号線旧道 その2 |
国道325号線旧道 【高森峠旧道】 |
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高森峠旧道【高千穂側】 |
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阿蘇の外輪山を越える高森峠はR325旧道の峠で、現在のR325は高森峠TNで峠を越えている。高千穂側の旧道分岐点は、高森峠TNの蘇陽町側付近ではなく、蘇陽町伊勢交差点からR325を高千穂方面に2kmほど進んだ所にあるr212分岐交差点となる。 旧R325であるr212分岐交差点は五叉路。元々はT字の三叉路だった交差点にR325BPが加わり五叉路となったのだろう。現R325を高千穂方面から来ると、r212交差点から現R325は勾配のあるゆるい左カーブとなって高森方面に向かう。旧道は斜めに分岐する直線の1.5車線道。現R325とr212の間にある狭い2車線道が旧道。 1軒だけある民家の脇を過ぎると旧道は山中へと入って行く。外輪山の外側なので緩い勾配のある坂道を進んで行く。元々は2車線幅はあったのだが、旧道になってから長い年月が経ち、路肩から草木が浸食してきたために、道幅は1〜1.5車線となっている。 林を抜けると外輪山外側のなだらかな丘陵地帯を進む。この付近は緩やかな勾配とカーブがある2車線幅だ。 しかし九州自然歩道(南外輪山自然歩道)の一部となっているダート林道との交差点を過ぎると、道幅は1車線幅となる。この先も路肩から草木が浸食してきたために1車線幅となってしまったのだ。薄く残っているセンターラインが2車線道路であったことを物語っている。 少し進むと高森隧道の高千穂口に到着。旧道のトンネルは1.5車線幅。舗装されているが照明はない。距離は短くすぐに高森口が見えている。トンネルを抜けると高森峠を越えることになる。外輪山の内側に入ると、勾配が急な下り坂に入る。道幅は狭い2車線幅といったところ。こちら側も路肩から草木が浸食してきているために、1〜1.5車線道となっているが、落石が目立つようになってきた。外輪山の内側は山肌がもろい性質のようで、大きな石や岩が転がっている。舗装もヒビがはいっていたりするなど少し荒れた状態だ。 注>>高森隧道は入口にガードレールによるゲートが設置されて通行不可能になりました。 高森隧道から500mほど進むと高森峠展望所に到着。展望所を越えて左カーブを曲がると下り坂となってR265・R325の高森峠TN高森口手前に向かって下って行くのだが、なんと旧道に落石を受け止める堰が建設されてしまい、ここから先はバイク・車での走行は不可能となっていた。高森峠の旧R325は通り抜け不可能である。 高千穂側の旧道分岐点から高森峠展望所までは約2kmであった。 |
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高森峠旧道【高森側】 |
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高森峠のR325旧道分岐点は現R265・R325の高森峠TN高森口直前ということになる。しかし高森側の旧道入口には鎖によってゲートが設置されており、こちら側からバイク・車で進入ならびに走行は不可能となっている。旧道入口からすぐの地点に落石防止のための堰が設置されているので、見た目にも走行不可能であることはすぐに分かる。 高森峠のR325旧道分岐点は厳密に言うと、R265旧道分岐点ということになる。高森TN高森口から約300mほど旧道を走った所にあるトの字交差点だ。旧R265から見ると、案内標識にR325の表示があり旧R325であることが分かる。 ここから先の高森方面の旧R325は、旧R265と重複して『九九曲』という急カーブが連続する区間に入る。この先はR265旧道を参照にして下さい。 |
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☆★☆ 国道325号線旧道【高森峠旧道】 ☆★☆ |
R325は熊本県高森町内で、R265と合流して高森峠TNへ向かって2車線ワインディング区間に入ります。高森峠TNを出た蘇陽町伊勢交差点でR265と別れるとR325は高千穂に向かいます。 さて、この文章の下線を引いてある部分、具体的には高森町のR265・R325交差点〜高森峠TN〜蘇陽町伊勢交差点(R265・R325交差点)〜r212分岐交差点の間は、全区間別ルートで建設されたBP区間です。このBP区間は全区間、適度なカーブと勾配が連続した快適な2車線道路となっています。この区間の旧道に当たるのが九九曲〜高森峠旧道となるわけです。 高森峠のR325旧道は数年前までは通り抜けることが出来たそうなのですが、落石防止の堰が建設されてしまい、通り抜け不可能となっています。そのため、時々作業車が入る程度で通行車は皆無と言っても良いでしょう。路肩から浸食してきた草木がそのことを物語っています。 道路状態は荒れています。整備は行われていないようですので、高森隧道から高森側は遊歩道として整備されるかも知れませんが、もしかしたら廃道となりバイク・車での走行が不可能となってしまうかも知れません。 雨の時、大雨の後は崩土・落石の可能性が大きいので走っては行けません。また冬期は路面凍結・積雪があり得ます。(特に高森隧道内)
<<高森隧道は入口にガードレールによるゲートが設置されて通行不可能になりました。>> 情報提供:ぼちゃりんぐさん 高森峠旧道の遊歩道分岐点付近から先、R265交差点(高森峠TN高森側抗口)までは廃道になったようです。もしかしたら遊歩道となっているかも知れませんが、高森隧道がゲートで閉鎖されたので徒歩でも通り抜けは不可能かも知れません。高森峠展望所には訪れることが出来なくなったのでしょうか?
走る際、r212分岐点近くにある民家の人に道の状態を尋ねるのがいいでしょう。私が走行する時、たまたま家の方が洗濯物を干していたので道の状態を聞くことが出来ました。『落石防止の堰が建ったから通れないよ』と言って下さいましたが、『行ける所まで行きます』と進んで行ったのでした。(^^;) ほとんどの旧R325を走って来たので、高森峠の旧道だけ走らないって訳にはいかないでしょう。高森峠の旧道も事前調査は一切せずに、いきなり本番で走行しました。無茶はしない方が良いのですけどね・・・ 【2001年4月11日走行】 |
昔の地図を見ると、熊本県阿蘇郡長陽村〜白水村〜高森町の間には二本のR325が記されています。南阿蘇鉄道に沿うR325と阿蘇山よりに麓を走るR325です。後者が後年建設されて全線供用開始されたR325BP(現R325)となります。両道は長陽村で分岐し、高森町内のR265・R325重複区間の途中にあるカーブで合流します。 鉄道に沿うR325は各町村の集落を繋ぎながら進む1.5〜2車線の生活道路なのに対して、R325BPは畑や林の中を突き進む快適な2車線道となっています。トラック・大型トレーラ、観光バスはまずBPを走ります。乗用車も観光客の車はほとんどBPを走るため、BPでは車の流れが悪くなることもしばしばあります。 さて鉄道沿いのR325は、2001年4月時点では国道扱いでしたが、2002年度末ぐらいに国道指定を解除されたようです。現在、R325は熊本県長陽村から宮崎県高千穂町までのほとんどの区間が、別ルートで建設された快適な2車線国道となっています。 撮影した地点の標識はほとんど撤去されています。 【2001年4月11日走行】 熊本県山鹿市〜熊本県菊池郡大津町のR325は現道・旧道とも未調査です。 |
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