和歌山県道すさみ古座線 【和歌山県道38号線

起点: 和歌山県西牟婁郡すさみ町→終点:和歌山県東牟婁郡串本町

●概況

 和歌山県道すさみ古座線は、和歌山県西牟婁郡すさみ町と東牟婁郡串本町(旧:東牟婁郡古座町)を結ぶ主要地方道。海岸沿いに進むR42に対して山中を通るのがr38。

 整備・改良の進む県道であるが、まだ未整備の狭路区間があり、ローカル県道区間も残っている。

●取材DATA

>>走行日:2005年10月20日

>>走行方向:起点→終点

>>レポート記述方向:起点→終点

◆Update:2007年1月21日

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和歌山県道すさみ古座線

和歌山県西牟婁郡すさみ町〜和歌山県東牟婁郡古座川町

和歌山県東牟婁郡古座川町〜和歌山県東牟婁郡串本町

○和歌山県道すさみ古座線

  【和歌山県西牟婁郡すさみ町〜東牟婁郡古座川町】

【レポートは西牟婁郡すさみ町→東牟婁郡古座川町方向(起点→終点方向)です。】

■和歌山県西牟婁郡すさみ町【すさみ町周参見〜すさみ町本家平】

 r38の起点は、西牟婁郡すさみ町周参見のR42との交差点。交差点を左折すると2車線道となってすさみ町周参見の町中を進んで行く。ほどなくして太間川を渡ると1.5車線幅の狭路となり、踏切でJR紀勢本線を越えると周参見川を渡る橋に至る。この橋の西詰でr222(県道城すさみ線)が分岐するのだが、r38はそのまま狭い橋を渡る。橋を渡って東詰で左折すると、周参見川の左岸を進んで行く。対岸には先ほど分岐したr222が見える。

 左岸に出たr38は整備された2車線道となり、周参見川に沿って進んで行く。1.3kmほど進むと山間に入って行くが、道は整備・改良済みで高規格の2車線道 となり、曲利(まがり)トンネルを含むバイパス区間で一気に山間を進む。しかし3.5kmほど進むと快適な2車線道は突然終わり、急な右カーブを曲がると1.5車線幅の狭路県道となる。

1.r38はすさみ町周参見でR42から分岐する。

  ここが起点。

2.まずは町中を進む2車線道で始まるが、しば

  らくすると道幅が狭くなる。

3.JRの踏切前後から1.5車線狭路となる。

  (R371→R42方向を撮影)

4.r38はここを右に進み、橋を渡った東詰で左に

  曲がる。西詰を左折するとr222に入る。

5.すさみ町周参見の町外れから2車線道となっ

  て進んで行く。

6.2004年4月に開通した曲利TNを含むバイ

  パス区間。快適に走ることが出来る。

■和歌山県西牟婁郡すさみ町【すさみ町本家平〜すさみ町小河内】

 西牟婁郡すさみ町本家平からは1〜1.5車線道が断続するローカル県道区間に入る。狭路区間に入ると急なカーブを曲がり、深い谷を橋で渡って右岸に移って川沿いに進む。ここから先、r38は周参見川に沿って谷間をウネウネして進んで行く。しばらくは山間に点在する民家があるのだが、やがて杉林の中に入って山中を進むようになる。

 見通しの悪い狭路道が続くが、すさみ町市原地区では少しだけ2車線道が現れる。しかしそれはほんの少しで、すぐに狭路道へと戻り、再び周参見川に沿って進んで行く。そして市原地区から1.2kmほど進むと、すさみ町小河内(おかわち)に到着する。R42交差点から約12kmである。

7.2車線快走路は突然終わる。急カーブを曲が

  ると1.5車線狭路となって山間を進む。

8.山間に点在する町や集落を繋ぎながら狭路

  ローカル県道となって進んで行く。

9.整備が進む主要地方道なのだが、ローカル県

  道っぽい区間もある。

 

10.断崖下を進む1車線区間もある。未整備区

  間は当分そのままか?

11.すさみ町小河内にて。左上の道がr225。r3

  8も1車線狭路でローカル県道そのもの。

 

■和歌山県西牟婁郡すさみ町【すさみ町小河内〜すさみ町佐本追川】

 西牟婁郡すさみ町小河内の集落に入ると、1車線のまま でやや緩い勾配の坂道を上り、右側からやって来たr225(県道大附見老津停車場線)と合流。1車線狭路同士の交差点は、主要地方道と一般県道との交差点とは思えないほどのローカル県道同士の交差点であった。

 1車線道同士が合流したからではないのだが、r225との交差点からは2車線道となって獅子目峠に向かう。小河内集落の外れにある右カーブでr225が分岐すると、2車線ワインディング道路となって坂道を上る。獅子目峠を越える旧道が分岐してしばらくすると獅子目トンネル入り、トンネルで峠を一気に越える。

 獅子目トンネルを出ると2車線道で山間を走り、トンネルから約1.5km進んだすさみ町防己(つづら)で、すさみ町江住から北上してきたr36(県道上富田すさみ線)と合流する。その先はr36と重複して山間を進んで行く。2kmほど進むと大谷トンネルを含むBP区間を抜けて、すさみ町佐本追川地区の町に到着する。R42交差点から約17kmである。

12.r225が合流すると整備された2車線道に

  なる。r38の道路状態の差が激しい。

13.右カーブを曲がっても2車線道は続く。左に

  別れるのはr225。

14.現在のr38は獅子目峠を獅子目TNで越える。

  TNの西側(すさみ町側)抗口を撮影。

15.TNを越えてからも2車線道を淡々と走る。

  (R371→R42方向を撮影)

16.やがてr36と合流する。右からやって来る道

  がr36。

17.重複区間はr36のみ標識が出ていた。整備さ

  れた2車線道が続く。

■和歌山県西牟婁郡すさみ町〜和歌山県東牟婁郡古座川町

 2車線道をそのまま進むとr38に入る。700mほどで佐本追川の集落内を通り抜けると、佐本川沿いに進む2車線道を淡々と進んで行く。3kmほど進むと佐本川から離れて山中へ入って行く。r224(県道佐本深谷三尾川線)との交差点を過ぎると道幅が狭まり1.5車線狭路ワインディングとなる。やや緩い坂道を上ると洞谷トンネルを抜けて東牟婁郡古座川町に入る。

 洞谷トンネルを抜けると1.5車線狭路の坂道を下り、古座川町添野川の集落に至る。集落から2kmほど見通しの悪いカーブが続く狭路を進む。ダム湖沿いを進むようになってしばらくすると急カーブが現れる。このカーブを曲がるとほどなくして湯の花橋を渡り、橋を渡った東詰でR371と合流する。すさみ町周参見のR42交差点から約28kmである。

18.やがてr38の表示が現れる。左に分岐する

  のがr36で、標識通り狭路だった。

19.道を直進するとr38になる。r36はここで左

  折して狭路となって山中に消えて行く。

20.再び快適な2車線道となるが、r224分岐点を

  過ぎると狭路に戻る。

21.杉林の中を進む狭路県道が続く。これでも主

  要地方道。

22.ローカル県道の風景が続く。古座川町内は

  未整備区間が多い。

23.湯の花橋東詰でR371と合流する。右に向か

  うとR371端点に向かう。

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 R42〜R371の区間は山間をウネウネ進む区間です。西牟婁郡すさみ町内は整備・改良が進んでおり、蛇行する川沿いを進まずにトンネルと橋などで一気に進んでいます。ただ全区間で整備が進んでいるのではなく、未整備区間も残っており、ローカル県道らしい風景もあちこちで見ることが出来ます。 和歌山県ではr38をR42不通時の代行道路として整備を進めることにしており、今後も整備が続くものと思われます。

 交通量は少ない道です。

■ガソリンスタンド

 すさみ町周参見の町中を過ぎると、すさみ町佐本中の町までGSはありません。

■アドバイス

 周参見の町中や一部区間は狭路となっていますが、そう問題なく走ることが出来ます。

■注意点

 町中や狭路区間では対向車や歩行者に注意が必要です。

 山間を通る道なので、悪天候時は走らない方が無難でしょう。また冬期は路面凍結・積雪があるので注意して下さい。

●走行DATA

和歌山県西牟婁郡すさみ町〜和歌山県東牟婁郡古座川町

【起点→終点方向を走行】

>>走行日:2005年10月20日

○和歌山県道すさみ古座線

  和歌山県東牟婁郡古座川町〜東牟婁郡串本町

【レポートは東牟婁郡古座川町→東牟婁郡串本町方向(起点→終点方向)です。】

■和歌山県東牟婁郡古座川町【古座川町添野川〜古座川町高池】

 湯の花橋東詰からはR371と重複して古座川に沿って進む。約16kmほど進み東牟婁郡古座川町鶴川に至り、鶴川橋西詰でR371から単独分岐する。

 鶴川橋からは平坦な2車線道で古座川左岸を進んで行く。3.5kmほど進み、明神橋西詰でr43(県道那智勝浦古座川線)が分岐すると右折して小川を渡り東へ進んで行く。古座川左岸の平坦な2車線道を5kmほど進むと古座川町宇津木にある宇津木トンネルを越え、r228(県道高瀬古座川停車場線)との分岐点になっている河内橋東詰に到着する。鶴川橋西詰(R371交差点)から約8kmである。

1.鶴川橋西詰でR371から単独分岐して古座

  川に沿って進んで行く。

2.川沿いの平坦な2車線道が続く。

  (R42→R371方向を撮影)

3.明神橋西詰では右折する。直進するとr43に

  入る。

 

4.引き続き平坦な2車線道を進んで行く。

  古座川沿いの区間は整備が進んでいる。

5.河内橋東詰では右折して古座川右岸に移る。

  直進するとr228で古座川市街に入る。

 

■東牟婁郡古座川町〜東牟婁郡串本町

 河内橋を渡って古座川右岸に移ると、東牟婁郡串本町(旧:東牟婁郡古座町)に入る。見通しの良い平坦な2車線道を2kmほど進むと1車線狭路となって串本町西向の町中を進んで行く。JR紀勢本線を越えると古座橋を渡って来た2車線道のr228と合流して、JRの古座駅前に至る。

 駅前からは2車線道となって町中を進み、600mほど進むとR42との交差点に到着する。河内橋東詰から約3km、鶴川橋西詰から約11kmである。

6.古座川右岸を平坦な2車線道で進んで行く。

  こちら側は串本町(旧:古座町)。

7.淡々と進んで行き、やがて串本町西向の町

  中に入って行く。

8.町中には1車線狭路区間が残っている。

  (R42→R371方向を撮影)

 

9.狭路区間を抜けるとr228と合流して古座駅

  前に至る。(R42→R371方向を撮影)

10.町中を600mほど進むとR42との交差点に

  到着する。ここがr38終点。

 

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 R371との重複区間は国道との重複区間だけあって整備が進んでいます。古座川町内の東側の単独区間となる鶴川橋西詰(R371交差点)〜R42の間は、古座川町の中心地を通ることから早くから整備が進んでいたようです。1997年(平9年)頃に走った時はまだ狭路区間が残っていたのですが、今では2車線道になっています。

 古座川町内の中心的な道路なので交通量は多めですが、流れは良いので問題なく走ることが出来ます。

■ガソリンスタンド

 古座駅前付近の市街地内にGSがあったように思います。(R371重複区間はR371参照)

■アドバイス

 古座川に沿って進む平坦な区間なのでそう問題なく走ることが出来ます。この区間中の唯一の狭路区間では対向車と歩行者に注意して下さい。

■注意点

 悪天候時は走行に注意して下さい。

●走行DATA

和歌山県東牟婁郡古座川町〜和歌山県東牟婁郡串本町

【起点→終点方向を走行】

>>走行日:2005年10月20日/他

【合併情報】

●2005年(平17年)4月1日付けで、和歌山県西牟婁郡串本町と東牟婁郡古座町の2町が対等合併して『和歌山県東牟婁郡串本町』になりました。

 (串本町は西牟婁郡→東牟婁郡になりました。)

 

>>和歌山県道すさみ古座線 【終わり】

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