ROUTE64 |
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起点:和歌山県和歌山市→終点:大阪府貝塚市 |
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和歌山貝塚線は、和歌山県和歌山市と大阪府貝塚市を結ぶ主要地方道。熊野街道の難所である雄ノ山峠を越える。 大阪府内は紀州街道・熊野街道に沿ったルートを進み、随所に旧街道の面影が残っている。 もともとは和歌山県道布施屋貝塚線と大阪府道二色ノ浜公園線という一般府県道だったのを1本にまとめて誕生した経緯を持つ。そのため大阪府貝塚市の終点はr29(府道大阪臨海線)との交差点ではなく、r29の海側にある二色ノ浜公園前となっており、港府県道ではない主要地方道ながら端点は国道・上位府県道とは接していない。 大阪府内には一方通行区間があるので、トレースするには「終点→起点」方向で走らなければならない。また一部ではルートを見失い易い所、地図には記されているのに道がない所もあり、少し悩みながらトレースすることになる。 |
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和歌山県道和歌山貝塚線 |
大阪府道和歌山貝塚線 |
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大阪府貝塚市〜大阪府泉佐野市 |
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和歌山貝塚線の終点となるのが二色ノ浜公園前。r29(府道大阪臨海線)から200mほど二色ノ浜海岸に向かった所にある突き当たりのT字交差点が終点。r64はここから東に向かう。r29との交差点を過ぎると貝塚市の町中を進んで行く。町中の2車線道で交通量は非常に多い。r29との交差点から400mほどでr204(府道堺阪南線:R26旧道)との二色の浜交差点を通過。南海本線二色ノ浜駅前を通り過ぎ、貝塚市の町中を1kmほど進むとR26との堤交差点に到着する。1回目のR26との交差だ。 堤交差点を越えて450mほどでr30(府道大阪和泉泉南線)との橋本交差点に到着。ここを右折するとr30と重複して南に進路を向け、ほどなくして泉佐野市に入る。r30との重複区間を1.4kmほど進むと貝田交差点に到着。左に分岐するのがr30で、r64をトレースするにはそのまま直進する。貝田交差点から単独府道に戻ったr64は2車線道のまま進み、700mほどでR26との鶴原南交差点に到着。2回目のR26との交差。この先は泉佐野市の町中を淡々と進んで行く。 町中をやや狭い2車線道で進む。途中でr20(府道枚方富田林泉佐野線)、r62(府道泉佐野打田線)と交差する。r 62を越えた付近で道は二手に分かれる。直進するやや狭い道は旧道で、現在は右に別れる整備された2車線道がr6 4となっているが、整備された道は700mほどで終わる。泉佐野警察署前の交差点を左折すると、r247(府道土丸栄線)と合流して南東に向かい泉佐野市立病院前を通り過ぎる。300mほど進むと市民病院東交差点へ到着。3回目の R26との交差だ。この先はR26と交わることはない。 この市民病院東交差点を過ぎた付近ではr64を見失いやすい。R26を越えて100mほど進んだ次の交差点となる佐野高前交差点を右折して1.5車線幅の狭路に入らなければならない。案内標識はないので注意していないとそのままr247を突っ走ることになる。 佐野高前交差点で先に分岐した旧道とも合流して昔からのルートに戻る。道は1.5車線幅の狭路で昔からの町中を進む。旧熊野街道の道筋という感じが漂う町中を500mほど進むと2車線道に戻るが、引き続き町中を進んで行く。やがて正面に関空自動車道とJRの高架が見えてくる。佐野高前交差点から約1.3kmでR481との長滝北交差点に到着した。 |
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大阪府泉佐野市〜大阪府泉南市 |
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R481を越えると田畑が広がる一昔前の泉州の風景が広がる。その中を1.5〜やや狭い2車線道で淡々と進んで行く。やがて昔ながらの家屋と白壁が建ち並ぶ旧熊野街道沿いの町中を進む。町中を進むと十字路と出会う。泉佐野市南中安松の町中を進む狭路との交差点で、角に日根神社がある。この交差点を左折したくなるが、r64は直進して完全1車線幅の狭路に入る。この狭路は「北→南」方向の一方通行区間となっているので対向車の心配はない。町中の裏道という感じのする狭路で、緩やかな左カーブを曲がると長滝西交差点に出る。r248(府道日根野羽倉崎線)とr30から来る市道との交差点で、r64はここを右折して南に向かう。 長滝西交差点を右折するとr64は2車線道となる。長南中学校横を通り過ぎると、道池と樫ノ池の2つの池の間を進んで行くと、どこかローカル府道という雰囲気が漂い始める。南中樫井の町中に入ると1.5〜やや狭い2車線道となり、淡々と町中を進んで行く。 r251(府道新家田尻線)を過ぎるとタオル工場の前を通り、明治大橋で樫井川を渡ると泉南市に入る。続いて明治小橋で新家川を渡ると一岡神社の前を過ぎて海営宮池の北畔でr30から来る市道と合流する。長滝北交差点から約4kmである。この道との交差点を右折すると、少しややこしい交差点(写真11)に出る。町中を進む狭路や一方通行の道が複雑に絡み合っているが、ここは道なりに左端の「北→南」方向の一方通行の道を選ぶのが正解。 |
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大阪府泉南市〜大阪府阪南市 |
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新達大苗代(しんだちおのしろ)の町中を進む狭路を200mほど進むとr252(府道大苗代岡田浦停車場線)の分岐点に出る。ここからは狭い2車線道となり一方通行規制も解除される。しかし300mほど進むと再び「北→南方向」の一方通行規制が始まり、道幅も狭くなり1車線道となる。JR阪和線の西側を進むこの区間は、旧街道の雰囲気が最もよく残っている区間で、沿道には昔ながらの家屋が整然と並んでいる。一方通行区間はr63(府道泉佐野岩出線)との大鳥居交差点まで1kmほど続く。 大鳥居交差点を過ぎると1.5車線幅の狭路が少し続く。少し急な坂道となって長山峠という小さな峠を越えると道は2車線道となり急な坂道を下る。道光寺池を橋で渡ると田畑の中を突っ切る。ここには昔ながらの泉州の風景が色濃く残っている。東側にJR阪和線を見ながら進み、金熊寺川を渡り岡中西交差点でr63BPと交差。そのまま2車線道を進んで行くと阪南市に入り、少し走ると山中川を渡って和泉鳥取交差点に到着する。長滝北交差点から約8.5kmである。 |
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大阪府阪南市 【大阪府阪南市和泉鳥取〜府県境】 |
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すぐ南側に阪和道阪南ICが見える和泉鳥取交差点を左折すると、r64は2車線道となって南に進んで行く。山中川に沿ってウネウネと曲がりながら谷間を進むことになる。JR阪和線と阪和自動車道も同じく谷間に沿って進んで行く。 和泉鳥取の町中を抜けると民家が途切れる。見通しの悪いカーブを曲がって阪和道を過ぎると阪南市山中渓の町中に入る。町と行っても小さな山間の町。山中渓駅前を過ぎると民家もまばらとなる。道は狭い2〜2車線道が断続。再び阪和道を越えると、r64の東側に阪和道の橋脚、西側にJR阪和線を見ながら山間を進んで行く。やがて緩やかな坂道を下った所にある小さな川が府県境。橋を渡ると和歌山県に入る。和泉鳥取交差点から約4kmである。 |
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☆★☆ 和歌山県道和歌山貝塚線 【大阪府貝塚市〜大阪府阪南市】 ☆★☆ |
■概況 和歌山貝塚線のうち大阪府道の区間です。前身となったr243(布施屋貝塚線)は泉佐野市の貝田交差点でr30と合流し、貝塚市(橋本交差点?)まで続いていたようです。1998年頃の改定でr242(二色ノ浜公園線)と共にr64に昇格しました。(r243単独だけの昇格でも良かったような気がしますけど・・・) ルートが複雑で3度もR26と交差するのは、こういう経緯があったからです。 泉佐野市以南のr64は旧熊野街道と重複しています。沿道に旧街道の町並が残っている区間が多いのはこのためです。散策で訪れても面白い道です。 ■交通量など すぐ西側をR26が通っているので、r64は裏道的な存在になっています。裏道とは言っても一方通行区間がある狭路なのでお勧めできません。r64は旧街道沿いの町中の生活道路となっているので、交通量は多めです。 阪南市和泉鳥取以南の雄ノ山越え区間はR26孝子峠の裏道となるので、狭路があるにもかかわらず交通量は多めです。 ■アドバイス 町中を進む狭路区間が目立ちます。見落としやすいポイントもいくつかありますが、本文中に記載したので参考にして下さい。 ■注意点 町中は歩行者・自転車に要注意です。旧街道沿いの昔の町中は人1人・自転車1台ぐらいしか通れない極細の道が結構多く、意外な所から人や自転車が飛び出してきます。特に夜間は要注意です。小中学校や高校の近くも通るので、登下校時も注意して下さい。 熊野街道ブームと言ったらいいのか、近年『熊野街道』を歩く人が増えています。大阪府内は電車で気軽に来て歩くことが出来るためか、結構ハイカー姿の人を見かけます。地図に熱中している人もいるので、歩行者には注意して下さい。 |
【走行DATA】 大阪府貝塚市〜大阪府阪南市 【終点→起点方向で走行】 2002年1月12日/他 |
走行方向バラバラで結構頻繁に走っています。走行日は使用写真の日付です。 |
和歌山県道和歌山貝塚線 【和歌山県和歌山市】 |
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和歌山県和歌山市 【和歌山市滝畑〜和歌山市谷】 |
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和歌山県に入っても2車線道が続く。1997年頃まで交互通行区間だった狭路が残っていたが、今では拡幅されて交互通行は解消している。見通しの悪い急なカーブを曲がり阪和道をくぐると、今度は道の西側に阪和道を見ながら進む。2車線道の急勾配の坂道を一気に上ると雄ノ山峠に到着する。道の西側は切り崩されて阪和道が走っているが、r64の方が標高が高いので道路を行き来する車・トラックを見下ろすことが出来る。 峠を越えて200mほど進むと道幅は1.5車線幅となる。急勾配の坂道となり、見通しの悪い小刻みなカーブが連続して現れる。やがて急勾配のヘアピンカーブを曲がると一気に標高を下げて谷底に下りて行く。r64の遙か上に阪和道の高架橋が見える。 谷間の川沿いに出ると狭い2〜2車線道が断続する。緩やかな勾配の坂道を淡々と進んでゆく。道の東側にはTNで雄ノ山峠を越えたJR阪和線が走っている。阪和線をくぐって少し進むと左に狭路の旧道が分岐するが、r64は2車線道を進む。やがて谷間を抜けて視界が開ける。緩やかな坂道を下ると田畑を抜け、和歌山市谷地区の町中に入る。やがてr7(県道粉河加太線)との交差点に到着。府県境から約6kmである。 |
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和歌山県和歌山市 【和歌山市谷〜和歌山市布施屋】 |
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r7と合流すると東に向かうが、100mほど進むとr7から別れて南に進路を向ける。r64は中筋日延地区の町中を進んで行く。1.5車線道の狭路を600mほど進むとr134(県道小豆島岩出線:別ルートの方)との交差点に出る。交差点を右折して西に向かうがすぐに左折して南に向かい、r7分岐点から1.1kmほどでR24との山口交差点に到着する。 R24を越えると和歌山市川辺地区の町中に入る。昔ながらの家が建っている。道なりに2車線道を進んで行くと、すぐ右側にR24が寄って来た。r64が側道のように見える。そのままr64を進むが、2車線道はやがて狭路にぶつかり終わってしまう。そこを右折すると川辺交差点のすぐ西側に出た。何とも中途半端な終わり方だ。 どうやら川辺地区のr64の末端部は、R24和歌山BP建設の際にR24の車道の一部として吸収されてしまったようだ。地図には町中を進む狭路もr64(本来のルート?)として記されているがr134(本来のルート)にぶつかって途切れており、こちらも中途半端に終わっている。 川辺交差点を左折すると2車線道が続いている。標識にはr64の標示があり、この道が和歌山貝塚線であることが分かる。300mほど進み紀ノ川の堤防上でr134と交差すると川辺橋で紀ノ川を渡り、川辺交差点から約1km、r7分岐点から約3.5kmで布施屋(ほしや)交差点に到着した。 |
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☆★☆ 和歌山県道和歌山貝塚線 【和歌山県和歌山市】 ☆★☆ |
和歌山県道の区間です。半分は和歌山市郊外の町中を行く生活道路となっています。前身が布施屋貝塚線なので、起点はr14(県道和歌山打田線)との布施屋交差点としています。 大阪府・和歌山県の府県境南には、1997年頃まで交互通行区間だった狭路があり信号が設置されていました。その様子は阪和道北行き車線からも見ることが出来たのですが、改良工事が進み拡幅されたため、それも解消しました。今では狭路の旧道が断片的に残っている程度です。 ■概況・交通量など 雄ノ山越え、川辺橋の区間は交通量が多く主要道路となっています。その他の区間は町中の生活道路なので、のんびりした道となっており車も少なめです。 ■ガソリンスタンド 雄ノ山峠前後にはGSはありません。r64沿道になくてもR24まで出ればGSはたくさんあります。 ■アドバイス 雄ノ山峠の南側は短い距離で標高を稼ぎます。見通しの大変悪い急勾配のヘアピンカーブがあるので、バイク・車の運転初心者は注意して下さい。不安ならば2人以上で行かれたら良いでしょう。 自転車は体力がいりますが、車は飛ばしている人が多いので、目立つ格好で走って下さい。 ■注意点 雄ノ山峠は冬期には路面凍結があるので、早朝・深夜は注意して下さい。悪天候時は崖崩れに注意して下さい。 町中では歩行者・自転車の飛び出しなどに要注意です。 |
【走行DATA】 和歌山県和歌山市 【終点→起点方向で走行】 1999年1月14日/2002年1月12日/他 |
走行方向バラバラで結構頻繁に走っています。走行日は使用写真の日付です。 |
【r64終わり】 |