和歌山県道高野橋本線

ROUTE118

起点:和歌山県伊都郡高野町→終点:和歌山県橋本市

 和歌山県道高野橋本線は、和歌山県高野町と橋本市を結ぶ一般県道。和歌山県内のみの県道である。

 路線名から察するに、R370・R371と共に高野山と橋本を結ぶ役割があるはずなのだが、2箇所で分断区間が

あるためにその役割は果たせないでいる。分断区間を結ぶ道路はないので、全区間完走しようとすると迂回しなくて

はならない。

 橋本市〜九度山町間ではR24とR370を結ぶ整備された区間があるかと思うと、和歌山県九度山町内の山深い所では、狭路の急勾配が延々続く区間があるなど変化の大きい道である。狭路が延々続く険道区間が長い道で、オンロードバイクには不向きな道である。

走行日:2001年9月28日

走行方向:終点→起点/起点→終点

レポート:終点→起点方向

和歌山県道高野橋本線

和歌山県橋本市〜和歌山県伊都郡九度山町

和歌山県伊都郡九度山町

和歌山県伊都郡高野町〜和歌山県伊都郡九度山町

和歌山県伊都郡高野町

和歌山県道高野橋本線

和歌山県橋本市〜和歌山県伊都郡九度山町

橋本市神野々〜橋本市学文路

 一般県道、ことに3ケタになると案内表示が出ていない道が多い。r118もそんな道の1つで、地図を見ておおよその見当をつけなければならなかった。

 r118は和歌山県橋本市でR24から分岐する。JR和歌山線紀伊山田駅近くの岸上交差点が分岐点。R24側には案内標識はなく、一見するとよくある町中の交差点という感じだ。道は1.5車線幅の狭路で町中を進んで行く。紀北工業高校横を通り抜けると下り坂が現れる。坂を下ると紀ノ川沿いに進む2車線道と合流。岸上交差点から約900mである。ここからは紀ノ川沿いに進む整備された快適な2車線道路。やがて信号を左折して、岸上橋で紀ノ川を渡ると橋本市学文路(かむろ)地区へ入る。橋を渡るとすぐにR370との交差点に到着。岸上交差点から2kmほどである。

1.R24との岸上交差点。写真奥がR24和

  歌山方面となる。左に別れるのがr118。

2.坂を下った2車線道との交差点に標識が

  あった。(R370→R24方向を撮影)

3.R370との交差点。r118はここを右折す

  る。(R370五條方向から撮影)

橋本市学文路〜和歌山県伊都郡九度山町

 r118はR370と重複して東に向かう。南海高野線学文路駅前を通り過ぎ、少し進んだ所で右に鋭角に分岐する道が現れる。この道がr118。手前には何の標示もない。

 1.5車線の道に入る。道は急勾配の坂道となっており、南海高野線を渡ると急カーブを2つほど回る。橋本市学文路地区の町中を進んで行くのだが、道はひたすら急勾配の坂道が続く。急斜面に民家が建っているような形となっているのだ。このまま平坦にしてしまえばなんて事はない町中の狭路となるであろう。

 1.5kmほど進むと道は狭くなり、1〜1.5車線幅が断続する柿畑の中を通り抜ける道となる。しかし、すぐに集落内に入る。0.8車線ほどの狭路も現れるが一瞬で終わり、あとは柿畑の中の急な坂道を淡々と上って行く。やがて橋本市と九度山町の境を越えて九度山町に入る。県道標識はなくても、市町境の標識はちゃんと設置されていた。

 九度山町河根(かね)地区の集落に入るが、道は狭路のままである。建設中の九度山町道との交差点を過ぎる。T字交差点に出るが、ここは左折して進む。集落内にある河根峠という峠を越えて400mほど進むと、道幅は1車線幅の狭路となり山中へと入って行く。クネクネとした見通しの悪いカーブをいくつか曲がると、1車線のまま急勾配の下り坂となる。やがて民家が現れ集落へと入る。

 R370分岐点から約4.5kmでr102(県道宿九度山線)と合流。r118は折り返すように進路を変えて西に向かう。

河根小学校前からは1.5〜狭い2車線幅の道となる。丹生川に沿って進む平坦な道で、見通しの悪いカーブがあるが概ね走りやすい道が続く。やがて整備・改良された2車線道を300mほど走り、R370赤瀬橋北詰でR370と再度合流する。r102合流点より約2km、R370分岐点より約6.5kmである。

4.R370を五條方面に進む。学文路駅を過

  ぎた付近で国道から分岐する。右に分岐

  する狭路がr118。標示はない。

5.柿畑の中を進む狭路を走って行く。やが

  て九度山町に入る。静かな山間の農村

  集落を通り抜けて行く。

6.河根峠を越えて山中を進んで行くと、やが

  て狭路の坂道を下る。

  (r102→R370方向を撮影)

7.r102との合流交差点。r118は折り返

  すようにして進む。写真奥がr102のR3

  71方面となる。

8.r102と合流してもr118のまま。重複区

  間ではないのだろうか?この先、1.5〜

  2車線道が断続する。

9.丹生川沿いに進むとR370と合流する。こ

  の付近は整備されている。

  (R370→r102合流点方向を撮影)

☆★☆ 和歌山県道高野橋本線【和歌山県橋本市〜和歌山県伊都郡九度山町】 ☆★☆

 この区間のr118は、橋本市市内は1.5〜2車線幅の町中の道となっています。R370から先は農村集落を繋ぐ急勾配の狭路となっており、学文路を境に道の状態が大きく変わります。険道っぽいのは後半の区間。地元の集落を繋ぐローカル県道としての性格が濃く、地元車以外の通行はほとんどないようです。車で通行する際は、対向車とのすれ違いに注意して下さい。

 冬期は路面凍結・積雪があるかも知れません。 

 【走行DATA】 

和歌山県橋本市〜和歌山県伊都郡九度山町

【終点→起点方向で走行】

2002年9月28日

和歌山県道高野橋本線

和歌山県伊都郡九度山町

 赤瀬橋北詰でR370と合流すると、そのまま高野山方面に進む。赤瀬橋北詰から600mほど進むと、九度山町椎出地区に到着する。南海高野線の鉄橋をくぐる直前に椎出郵便局があるが、角にこの郵便局が建つ交差点がr118分岐点となる。

 道は1車線幅の狭路で、椎出地区の集落内を通り抜ける。道のすぐ近くまで民家の軒先が迫ってきている。500mほど進むと民家はなくなり、周囲は深い山中へと変わる。道もそれまで平坦〜緩やかな勾配の坂道だったのが、いきなりコンクリート舗装の急勾配坂道に変貌する。鬱蒼とした深い杉林の中を進む。道幅は完全1車線幅で、対向車が来れば離合困難になるのは間違いない。路面には苔が生えている箇所もある。タイヤの轍の部分に落ち葉や苔がない所を見ると、車は走っているようだ。

 R370分岐点から2kmほどの距離のある激坂の急カーブを曲がって進むと農家が2軒現れた。ちゃんと住んでおられる。農家を過ぎ、100mほど急坂を登るとお寺に到着。ここで道は消失した。R370分岐点から2.4kmほどで行き止まりである。

1.r118分岐点。角の郵便局が目印。正面

  にある案内標識の後ろにヘキサがある。

2.案内標識の後ろにあるr118のヘキサ。

  完全に隠れてしまっている。

3.狭路に入ると、まずこの標識がお出迎え。

  集落も500mほどで途切れる。

4.集落が途切れると狭路・激坂となり、鬱

  蒼とした山中を進んで行く。苔が生えて

  いる。

5.勾配は段々ときつくなり始める。2枚目の

  『行き止まり』標識が現れる。この付近は

  まだマシな路面だった。

6.激坂区間で撮影。復路に撮影したのだが、

  KSRのスタンドが動く寸前だった。この先

  には急カーブが待っている。

☆★☆ 和歌山県道高野橋本線【和歌山県伊都郡九度山町】 ☆★☆

 R370からの分岐点ですが、r118のヘキサが案内標識に隠されてしまっていますが、分岐する狭路はれっきとした県道です。この付近にある大きな交差点はここぐらいなので、まずは見落とすことなく分かるでしょう。郵便局が目印です。

 狭路区間は激坂です。めちゃくちゃ急勾配の坂道が続きます。しかも完全1車線幅。車同士の離合は大変困難かと思われますが、走る車は皆無に近いので車に出会うことがまずないでしょう。と、言うよりも地元車以外に走る車はまずいません。

 行き止まりはお寺です。住職がおられないお寺だそうです。車道としてはここで途切れますが、人の道(遊歩道?)らしき道が続いています。近くにあった案内には高野古道と書かれていました。ただし、道は草に覆われて自然に還ってしまっているのでこれより先へ進むことは出来ません。完全に行き止まりになっています。

 オンロードバイクは向いていません。また冬期は路面凍結・積雪がある得る所です。・・・と、いうより、ツーリングでふらっと走るような道ではありません。(^^;)

 【走行DATA】 

和歌山県伊都郡九度山町

【行き止まりのため往復】

2001年9月28日

和歌山県道高野橋本線

和歌山県伊都郡高野町〜和歌山県伊都郡九度山町

【この区間の記述方向は起点→終点方向です。】

 この区間のr118は、両端点とも国道もしくは県道と接していない孤立区間となる。この孤立区間の始点となるのが、

南海高野線極楽駅近くにある極楽橋南詰め。極楽矢立林道(通行不可能)との分岐点のようだ。

 高野町細川地区から南海高野線に沿ってウネウネと上ってくる道の続きとなる。極楽橋を渡ると、緩やかな坂道を登る。低い欄干だけがあるコンクリート製の跨線橋で南海高野線を越えると、狭い1.5車線幅の道のまま山間を進んで行く。

 極楽橋から800mほど進むと、高野町市街とを結ぶ町道との交差点に到着。ここの区間中唯一のr118ヘキサが立っている。この前を過ぎると道幅は1車線幅となり、静かな山中の集落を進んで行く。休校している小学校の前を通り過ぎ、閉鎖された医院の前を通り過ぎる。交差点を左折して500mほど進み、民家の前を通り過ぎると九度山町との境に到着。

 直進する舗装路から右に分岐して山の中に消えるダートの狭路が本ルートのようなのだが、道は自然に還っていた。この付近が孤立区間の終わりだろう。走行可能区間は2kmほどである。 

1.極楽橋南詰め。r118始点となり、ここを

  左に進む。右の舗装路は林道。

2.低い欄干しかない跨線橋で南海高野線

  を越えて進む。

3.町中からの町道との交差点にあったr118

  ヘキサ。区間中唯一の物だった。

4.1車線幅の狭路となって集落内を進んで

  行く。

5.ここの交差点は左折する。直進すると1車

  線幅の激坂狭路に入ってしまう。

6.通行できるのは九度山町との境付近ま

  で。右に進むが行き止まりとなっている。

☆★☆ 和歌山県道高野橋本線【和歌山県伊都郡高野町〜和歌山県伊都郡九度山町】 ☆★☆

 走行方向の都合で、この区間のレポートは【起点→終点方向】に記述してあります。

 この区間は、どちらの端点も国道もしくは県道に接していない孤立区間です。地図で判断していますが、始点は極楽橋南詰めの林道分岐点、終わりは九度山町境付近でしょう。

 道自体は狭路で完全1車線幅の舗装路が続きます。緩やかな坂があるくらいで急勾配の坂はありません。山中にある集落を結ぶ生活道路なのでゆっくりと走りましょう。

 橋本市と高野山を結ぶ第3ルートの一部に組み込まれているため、交通量は意外と多いようです。ほとんどが地元車で占めています。ちなみにこの第3ルートは極狭路の激坂が続く道で、車同士の離合は至難の業です。r118も含めて、オンロードバイクや大型バイクでは走らない方が無難です。

 冬期は路面凍結・積雪のある区間です。

 【走行DATA】 

和歌山県伊都郡高野町〜和歌山県伊都郡九度山町

【起点→終点方向で走行】

2001年9月28日

和歌山県道高野橋本線

和歌山県伊都郡高野町

【この区間の記述方向は起点→終点方向です。】

 和歌山県高野町の町中でR480から分岐するのだが、こちらにもr118の標示はない。分岐交差点(起点?)は高野消防署近くの角に紀陽銀行がある交差点。

 交差点を曲がると2車線道が続く。お寺が建ち並ぶ町中を進む。300mほど進むと到着する信号のある交差点を左折すると、緩やかな勾配のあるセンターラインのない2車線幅の坂道を登る。沿道にはお寺が建ち並んでいる。R480分岐点から1kmほど進み坂を登り切ると、『高野山』『金剛峯寺』と書かれた灯籠を通過する。灯籠の横には女人堂もある。

 女人堂から先は、センターラインのない2車線道が続くが、見通しの悪いカーブが連続する。100mほど進むと右側に1車線幅の狭路が分岐する分岐点に到着。この狭路がr118となる。ちなみにここから先の2車線道は、南海バス専用道路となるので一般車は通行禁止となっている。

 1車線狭路道となったr118は、急勾配の下り坂となる。路面は舗装されている。この手の道としては状態は比較的良い。急カーブもなく淡々と下り坂を下って行く。300mほど進むと『通行止め』看板とゲートが現れた。路肩決壊のため、歩行者以外は通行できないという。ゲートを過ぎると道は杉林の中を進む激坂となる。300mぐらいの距離だが、かなりの急勾配のある坂道を下ると清不動というお堂の前に到着。

 清不動から先も狭路が続くが、地図上ではここまでがr118と標されていたので、ここを端点と見なした。R480分岐点から約2kmである。

1.高野町中のR480からの分岐点。ここを

  左に向かう。(R480矢立側より撮影)

2.町中を2車線道で進んで行く。沿道には

  お寺が建ち並ぶ。

3.狭路分岐点。右に進む狭路がr118。この

  先はバス専用道。詰所が見える。

4.1車線幅の狭路坂道を下る。『車両通行

  能』という警告が現れる。

5.ここで車は通行止めとなる。歩行者は通

  行可。この先は激坂となる。

6.写真5の地点から500mほど進んだ地点。

  清不動前の橋を渡った所で引き返した。

☆★☆ 和歌山県道高野橋本線【和歌山県伊都郡高野町】 ☆★☆

 r118の起点側は高野町の町中を抜ける幹線道路となっています。町役場・警察・病院などに向かう幹線道路なので、交通量は多く、歩行者(観光客)も結構歩いています。南海高野山ケーブルの高野山駅に向かう路線バスは、全てこの道を走るのでバスの通行も多い道です。

 狭路分岐点(写真3)より先は南海バス専用道路となっています。詰め所があって係員が常駐しており、知らずにやって来る観光客の車を監視しています。女人堂から先は走る車は地元車ぐらいで、実質バス専用道路と化しています。見通しの悪いカーブがあるので、対向車というかバスには要注意です。

 分岐点から先は対向車はまずいません。地元車以外走る車はいないでしょうが、もしも対向車に出会った時は車での離合はかなり困難となります。引き返すのが大変なので、分岐点から先は車で通るのはやめた方がいいです。

 バイクでは問題ないでしょうが、オンロードバイク(特に大型)では引き返すのが難儀なので、オン車ではあまりお勧めできません。オフロードバイクで林道を走る人は別ですが、ツーリングではまず走らない道でしょう。

 清不動から先は、おそらく極楽矢立林道となって極楽橋南詰めまで続いているものと思われますが、実走確認はしていません。

 冬期は路面凍結・積雪のある区間です。2車線道区間でも要注意です。

 【走行DATA】 

和歌山県伊都郡高野町

【行き止まりなので往復】

2001年9月29日

【r118終わり】

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