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奈良県道竹内河南線

奈良県葛城市

○奈良県道竹内河南線

  【奈良県葛城市】

【レポートはR166→平石峠方向(起点→終点方向)です。】

■奈良県葛城市【R166交差点〜側道分岐点】

 竹内河南線の起点となるのは、葛城市(旧:北葛城郡當麻町)竹内でR166から分岐する。ちょうど、竹内峠のR166旧道分岐点付近となっている。(旧道は通行不可能) 交差点は信号のない交差点で、少し見通しの悪い交差点となっている。 ここの交差点には唯一の『奈良県道』のr704標識が設定されている。

 r704は2車線道で始まる。南阪奈道路の建設時に整備されたようだ。走りやすい2車線道で、南阪奈道路の高架橋を越えると大きく左にカーブしながら坂を上って行く。坂を上りきると、南阪奈道路側道との交差点に着く。道はそのまま側道に誘導されるような感じに作られているが、r704は側道との交差点を右折しなければならない。ここまで約600mが、奈良県側唯一の整備済み区間である。

1.この2車線道がr704。向こうの高架は南阪

  奈道路。その付近までは整備されている。

2.ヘアピンカーブを上るとここに着く。r704は奥

  の狭路に向かう。側道から撮影。

3. 別角度から。r704はヘアピンカーブの様にし

  て曲がって進んでいる。

 

 

4.草に埋もれたこれだけが唯一の目印。

  見落とさないように。

   

■奈良県葛城市【側道分岐点〜ダート入口】

 側道との交差点を右折すると、道はいきなり1車線道となる。山間を進む舗装された狭路だが、路肩より草木が浸食し始めているので余計に狭く感じる。杉林の脇を通る1車線道を淡々と進んで行く。道は緩やかな勾配のある坂道となっているが、進むにつれて徐々に勾配は強くなって行く。

 側道交差点から600mほど進むと道が二手に分かれる。ここは左に向かうアスファルト道路ではなく、右に分かれる簡易舗装路を進むのが正解。『この先車両通行不可』という標識が設置されているので、すぐに分かるだろう。

 右の簡易舗装路を進む。道幅は1車線幅しかない。この道が県道なのだが、どこにもそれを示す物はない。少し進むと簡易舗装のコンクリート は徐々に形を失って行き途切れてダート(未舗装)となり広場のような場所に出る。ここが引き返す最終ポイント(写真10の地点)。その先には0.8車線ぐらいに細くなったダート狭路が鬱蒼とした山中に続いている。

5.すぐに狭路となるがよくあるローカル県道らし

  い道が続く。

6.やがて1車線幅の狭路となる。

  (平石峠→R166方向を撮影)

7.路面は荒れ始める。ガードレールがあるのが

  まだ救いかも知れない。

8.やがて分岐点に到着する。r704平石峠へは

  右のコンクリ舗装路に進むのが正解。やばそ

  うだと思ったら、ここで引き返しましょう。

9.目印はこれ。この先が困難であることを警告

  している。この先の路面にある斜線は排水

  溝。蓋はないので注意。

10.コンクリ舗装が途切れるとダートなり山中に入

  って行く。この先進むのは無理だと思ったらここ

  で引き返しましょう。

■奈良県葛城市【ダート入口〜平石峠】

  0.8車線幅ぐらいの狭路ダート区間に入る。砂利などは少なく土が主体のダートで、走行時は大雨の後だったこともありかなりぬかるんでいた。最初のダート急坂を上りきると平坦な道となる。この付近まで来ると、周囲は完全な山中となる。水たまりなどを避けながら薄暗いダート道を進むとコンクリート舗装の急坂が現れる。広場から400mほどの距離だった。

 この急坂は、真新しいコンクリート舗装路で最近作られたようだ。コンクリート舗装の急坂は200mほど続くが、路面には枯れ葉や枝、砂利などが積もっているので滑りやすい。大雨の後などは川となるようで、水を流す目的で排水路が数カ所設けられている。

 コンクリート舗装区間が終わると再びダートに戻る。急坂が続くが、道はさらに荒れてくる。水で浸食されて小さい川が出来た場所もあった。よく見ると車の轍が残っており、どうやら軽トラが走っているようだ。しばらく進むと土砂崩れ現場に出る。軽トラが積もった土砂を乗り越えて進んでくれたので、固くなり難なくクリアできた。

 土砂崩れ現場を越えると、急坂・急カーブのダート狭路となる。そしてコンクリート舗装の急坂より300mほど進むと平石峠に到着した。R166交差点から約2kmである。

 平石峠付近は『ダイヤモンドトレール』という屯鶴峰〜槙尾山までの金剛山地を南北に走る登山道との交点となっている。その交点付近が奈良県と大阪府の府県境。峠を示す看板はないが、お地蔵様を祭っている祠がある。その先は登山道(遊歩道?)の階段となっていた。バイクで下るのはかなり難しい状態となっている。

11.ダート道はこんな感じ。急坂狭路だった。

  02年秋に撮影した荒れていない状態。

12.大雨が降ったりすると路面はかなり荒れる。

  鬱蒼とした山中を進んで行く。

13.コンクリ舗装の急坂が現れるが、落ち葉や石

  が転がっているので注意。

14.土砂崩れ現場。軽トラが通り固めてくれてい

  た。その先には深い轍が出来ている。

15.峠近くになるとこんな感じの急坂となる。

  (平石峠→R166方向を撮影)

16.平石峠に到着。KSRだからこそ到達できた。

  この先は通行不可能のため引き返す。

<<MEMO>>

■概況・交通量など

  『竹内河南線』のうちの奈良県内(奈良県道)区間です。距離にして2kmほどの短い区間ですが、かなり濃い道となっています。県道ならびに車道としてはダート道入口付近まででしょう。その先は登山道のような道です。

 登山道や山林の管理・整備のため軽トラまでは進入可能です。調査したときも峠に軽トラが2台停まっていました。あくまでも作業のためであれば進入も可能ということです。興味本位では走ってはいけません。それ以前に、ダート道を見た途端に車でトライする気は喪失するでしょう。

 大阪府側の方でも書いてありますが、平石峠はバイク・車での通り抜けは不可能です。大阪府側区間は完全な登山道(ハイキングコース)となっており、階段が数カ所設置されています。車の進入限界は写真8の場所までです。ここから先、平石峠までは徒歩で行かれることをお勧めします。

■アドバイス

  バイクでは写真10の地点で引き返すべきでしょう。この先はオフロードバイクならどうにか走ることは出来ます。ただ平石峠の大阪府側は階段になっているので峠で引き返すことになります。ダート走行初心者の方はやめておいた方がいいです。

 自転車だと途中から押して歩くことになりますが峠をクリアすることは可能でしょう。

■注意点

  大雨時は土砂崩れなどが起こったり、道自体が川と化すようなので、大雨後はしばらく控えた方が無難でしょう。冬期は路面凍結・積雪があるので走らない方がいいです。またシーズン中はハイカーがあるいているので要注意です。

 たまに整備作業のために軽トラが走ることがあります。車が走ることがあることを頭の片隅に置いておいて下さい。

 コンクリート舗装区間では、所々を水路が横切っています。中途半端に幅と深さがあったりするので渡るるときは注意して下さい。

●走行DATA

R166交差点〜ダート道入口

【往復走行】

>>走行日:2002年10月20日/04年11月7日

ダート道入口〜平石峠

【往復走行】

>>走行日:2004年11月7日

【合併情報】

●2004年(平16年)10月1日付けで、奈良県北葛城郡新庄町と當麻町が対等合併して『奈良県葛城市』になりました。

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