■連絡道路分岐点〜はらがたわ峠

 連絡道路分岐点を過ぎるとR173旧道は急勾配の坂道となる。道幅は狭い2車線幅ぐらいあるのだが、路肩から草木が浸食してきたり落ち葉などで覆われているため、走行可能な車線は1.5車線幅ぐらいになっている。すぐに鬱蒼とした山中へと入り、見通しの山道となる。

 見通しの悪い薄暗い道を500mほど走ると急カーブが現れ る。ここから旧道の難所である「はらがたわ峠」だ。短距離で一気に標高を稼いでいるため、狭い2車線幅の急勾配・急カーブを6箇所ほど連続して曲がる。路肩付近は落ち葉が積もっていたり、路面にコケの生えた場所もあるが路面状態はそう悪くはない。

 距離の長い急坂を駆け上ると緩やかなカーブを曲がり、さらに坂道を駆け上がると切り通しの分水嶺に到着。はらがたわ峠である。連絡道分岐点から約1.5kmである。

16.連絡道分岐点からは鬱蒼とした山中を進ん

  で行く。狭い急勾配の坂道となる。

17.夏場は見通しの悪い急カーブが連続する。

  道幅は狭い2車線幅ぐらいある。

18.冬期は別の道路のように見える。(04年2月

  撮影)(北→南方向を撮影)

19.この付近から峠に向かって一気に上って行

  く。冬期は路肩は落ち葉で埋もれている。

  (04年2月撮影)

20.はらがたわ峠に到着。ここは昭和時代の新

  道の峠。丹州街道の峠は西にあるそうだ。

  (04年2月撮影)

21.夏のはらがたわ峠。夏はコケが生えている。

  冬期は落ち葉に埋もれているなど、季節によ

  って大きく路面状態が変わるようだ。

■はらがたわ峠〜旧道北側分岐点

 峠(分水嶺)を越えると、道は 狭い2車線幅の狭路のまま、緩やかな勾配の坂道となる。峠南側とは大違いだ。峠から少し進むと沿道にログハウスが 建っていた。別荘だろうか。この付近からは田舎道となって山中に広がる水田の脇を通り、右カーブを曲がると緩やかな坂道を下り、やがてR173旧道北側分岐点に到着する。

 はらがたわ峠から約500m、能勢町山辺の旧道南側分岐点から約5.5kmである。

22.峠から少し進んだ所にコケ絨毯があった。

  夏場は注意。(北→南方向を撮影)

23.峠から少し進むとログハウスが建ち並んでい

  た。ここからは緩やかな坂道を下る。

24.淡々とローカル道を進んで行く。山間ののん

  びりした風景。

25.水田の中を通り、やがて現R173と合流す

  る。正面の道が現R173。

26.現R173綾部方向から見た北側分岐点。

  右に分岐するのが旧道。(00年5月撮影)

27.交差点には旧タイプの案内標識がある。これ

  が目印だ。(00年5月撮影)

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 一番最後(1990年)まで現役国道だった区間が、このR173はらがたわ峠旧道区間です。峠を含む葛折り区間は1983年(昭58年)に旧道となっているので、厳密に言うと、北側と南側の連絡道路分岐点の間ということになります。それゆえ、この区間にはR173標識など名残があちこちに残っています。

 道路状態は比較的良好です。能勢町山辺側に集落やキャンプ場があるので、整備が行われているのでしょう。並行する山辺川に砂防ダムが建設されて付け替え道路が建設されるなど、旧道となっても生活道路として認識されているようです。

 ほとんどの車が現R173を走るので、旧道を走る車は皆無です。ただ休日はキャンプなどの車が走るようです。

■アドバイス

 特に問題なく走ることができると思います。峠前後の区間は、季節による路面状態の変化が激しいので、路面状態をよく確認して走行して下さい。

■注意点

 悪天候時、大雨の時は走行は控えた方がよいでしょう。また冬期は路面凍結・積雪のある区間なので要注意です。はらがたわTN前の連絡道路は、路面凍結したら間違いなく事故となります。冬期は走らない方が無難でしょう。

 夏期は生い茂った草木、晩秋以降は路肩が落ち葉で埋もれてしまうので、走行可能車線は1車線ぐらいになります。

●走行DATA

はらがたわ峠旧道

【北→南方向を走行】

>>走行日:2000年 5月12日

【南→北方向を走行】

>>走行日:2000年 5月12日/04年2月17日/05年8月26日

取材協力(同行走行)>>satounoさん(2004.02.17)

注意>>撮影年月の記載がない写真は2005年8月に撮影しています。

【R173はらがたわ峠旧道終わり】

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