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綾部市街旧道

●綾部市街旧道

 現在のR173は綾部市街を通らずに、南側で由良川を新綾部大橋で渡ってR27と合流している。大橋開通(1988年9月)以前の質山峠を越えて来たR173は、そのまま綾部市街に入りr709(府道中山綾部線)となり綾部駅前に至り、さらにr8(府道福知山綾部線)となって東に向かい、丹波大橋を渡ってを通ってR27との味方交差点に向かっていた。 今では市街地の生活道路となっている。

 注>>質山峠旧道と綾部市街旧道は連続していますが、当サイトでは2区間を分けて記載します。

>>国道173号線綾部市街旧道【2000年レポート】

>>国道173号線綾部市街旧道【2006年レポート

>>Update 2007.01.21

国道173号線綾部市街旧道

 

○国道173号線綾部市街旧道

  【2000年レポート】

【レポートは質山峠→綾部市街方向(南→北方向)です。】

■綾部市街旧道

 綾部市街のR173旧道は、新綾部大橋南詰付近より始まる。新綾部大橋が開通したのは1988年(昭63年)9月のことなので、質山峠のBPが完成してからしばらくの間も綾部市街を抜ける旧道が国道指定されていたはずだ。

 質山峠から北上してきて、新綾部大橋に入る直前にある右の急カーブより左に分岐するのがR173綾部市街旧道。ここから質山峠旧道分岐点までの間は、一時的に国道となっていた連絡道路だった道だろう。この道はBPからの続きということで2車線道となっている。

 質山峠旧道と合流すると綾部市街南部の町中に入る。狭い2車線道の坂道を進んで行くと、畑や大きな民家やアパートが立ち並ぶ長閑な郊外の町風景が広がっている。少し進むと揺るやかな坂道を上り、丘の上に立つ綾部小学校横を通り抜ける。小学校前の坂道を下ると綾部市街に入り、宗教団体の本部前を通 って綾部市本町1丁目の十字路(以下、本町1交差点と記載します。当サイトで勝手に付けた名称です。)に到着する。本町1交差点までがR173旧道であることは間違いないのだが、実はここから先のルートが良く分からない。丹波大橋がかつてR173に指定されていたことは分かっているので、本町1交差点と丹波大橋西詰までの間のルートが分からないのだ。

 交差点手前の標識には『↑舞鶴』と記されているので、直進する道が旧道だと思い進んでみた。このまま丹波大橋西詰に出るのかと思ったら、道は丹波大橋をアンダークロスしてr8(府道福知山綾部線)の北側に出て、住宅街の中を通る道を経由してr8北側(JR側)からr8に合流した。国道としてはおかしなルートである。

 このルートは旧国道のルートではなさそうなので、今度は本町1交差点を左折して「本町通」という大通りを走る。沿道に昔の建物が立ち並ぶ旧街道っぽい狭い2車線道。この道が旧道らしい。そのまま突っ切ると市街外れ、綾部市宮代町というところでr8と鋭角に合流。道の感じとしては、このまま福知山方面に進むような感じの造りだ。国道が鋭角に右折して綾部大橋に向かうのも不自然。さっぱり分からない。

 交差点で考えている間に時間切れとなる。結局、ルートが分からぬまま交差点を右折してJR綾部駅前を通り、2車線の整備された都市道路を西に向かう。やがて丹波大橋を渡り、R27との味方町交差点に到着した。少なくても綾部大橋西詰〜R27交差点までの旧道ルートは走破した。

1.綾部市街旧道分岐点。新綾部大橋南詰。

  左に分岐するのが旧道。

2.市街南部の町中を進んで行く。センターライン

  のない2車線道が続く。(北→南方向を撮影)

3.旧道は町中の生活道路となっている。この先に

  小学校がある。

 

 

4.宗教団体本部前を通り、市街地の十字路に

  さしかかる。この本町1交差点からの経路が

  不明となった。

 

 

■綾部市街旧道の経路

 現在の綾部市街はJR山陰本線とほぼ並行するr8(府道福知山綾部線)とその数筋南にある

「本町通」を東西の幹線道路として、南北にも数本の道が走っている。これらの多くは1960年代からの都市計画事業によって整備・拡幅もしくは建設された道路である。

 今でこそ由良川を渡る橋は3本あるが、かつては丹波大橋の約300m上流にある綾部大橋だけで、東西の大きな道路は「本町通」だけだったそうだ。綾部大橋は1929年(昭4年)に架橋された橋で、丹波大橋開通まで市街地とR27を結ぶ唯一の橋であった。当然、「本町通」は東西の主要道路として機能したわけで、福知山方面から来た車・トラックは「本町通」を走ったこと

はほぼ間違いないだろう。

 さて現在のr8(府道福知山綾部線)のうち、R27との味方町交差点〜綾部市宮代町の「本町通」交差点までの約1.9kmの間は、1956年(昭31年)度より開始された都市計画事業で建設された。この事業の一環として行われたのが丹波大橋の建設である。大橋は1965年(昭40年)3月より着工。3年後の68年(昭43年)5月に開通した。

 事業は市の財政難などによって一時停滞しかけたが、1974年(昭49年)度内には工事が終了。R27味方町交差点〜綾部市宮代町間が開通している。そして開通後1年足らずのうちに京都府 船井郡瑞穂町(現:船井郡京丹波町)〜京都府綾部市間が国道173号線に昇格となった。

 国道に指定されたルートは、現在の旧道〜本町1交差点〜本町通〜〜JR(当時は国鉄)綾部駅前付近〜丹波大橋〜R27交差点(味方町交差点)というもの。本町通と綾部駅前間がよく分からなかったが、どうやら本町通から綾部駅前に南北に結ぶ道(都市計画道路駅前通線)を通り駅前に出るルートらしい。

 このルートの一部はr8とr709(府道中山綾部線)に指定されている。右上の地図に記すルートが綾部市街の旧道であろう。

参考資料>>『綾部市史(下)』

○国道173号線綾部市街旧道

  2006年レポート

【レポートは質山峠→綾部市街方向(南→北方向)です。】

 綾部大橋南詰から綾部市街方向に向かう。センターラインのある2車線道を進んで行くと、ほどなくして町中に入る。住宅やアパートなどが建ち並ぶ郊外の住宅街という感じの町中である。やがて坂道を上がると綾部小学校前を通り過ぎ、やや狭い2車線坂道を下って宗教団体本部前を通過。本町1丁目の交差点に至る。

 本町1丁目の交差点を左折すると『本町通り』に入る。市街地内を行くセンターラインのない狭い2車線道。かつては幹線道路だったこともあり、当時の面影が残っている。しばらく進むとr709(府道中山綾部線)との交差点に到着。ここからはr709となる。

 r709交差点からも市街地内を進んで行く。500mほど進んだ信号のある交差点を右折すると正面にJR綾部駅が見えてくる。200mほど進むとr8(府道福知山綾部線)との交差点に到着。ここを右折するとr8となり進路を東に向ける。整備された2車線道を東に向かい、丹波大橋を渡るとR27との味方町交差点に到着する。

1.綾部大橋南詰。右に行くと現道に至る。左が

  旧道。(綾部市街→質山峠方向を撮影)

2.郊外を行く2車線道がR173旧道。交通量は

  意外と多い。

3.市街地に入る。この交差点を左折して市街中

  心部へ向かう。

 

4.『本町通り』区間。町中を行く狭い2車線道。

  (綾部市街→質山峠方向を撮影)

5.綾部市街はr709とr8になっている。

  (綾部市街→質山峠方向を撮影)

 

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 綾部市街の旧道は半分ぐらいしか判明してい なかったのですが、2006年にようやく走ってきました。市街地内を通る生活道路となっており、今でも現役道路として活躍しています。交通量の多い市街地道路となっています。

■注意点

 綾部市街を通る道なので、交通量は多めで歩行者・自転車なども多いので注意して走りましょう。沿道に小学校があるので、登下校時はさらに注意が必要です。

●走行DATA

綾部市街旧道

【質山峠→綾部市街方向(南→北)を走行】

>>走行日:2002年8月22日/2006年6月29日/他

【R173綾部市街旧道終わり】

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