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国道371号線旧道(6)

一枚岩TN旧道

相瀬TN旧道

●一枚岩TN旧道

 和歌山県東牟婁郡古座川町内にある一枚岩TNは、一枚岩BPの一部として1996年(平8年)に開通したR371のバイパスである。(地図は相瀬TN旧道を参照)

 このバイパスの開通以前は古座川に沿って大きく迂回ていた。現在は古座川町洞尾(うつお)地区の生活道路として余生を送っている。

 なお洞尾地区には、旧道と旧旧道の一部が残っており、その両方にR371国道標識が残っているという珍しい光景が見られる。(2005年10月時点での話)

>>Update 2006.06.24

○国道371号線旧道

 【一枚岩TN旧道】

【レポートは古座川町→串本町方向(北→南方向)です。】

 一枚岩TN旧道の北側分岐点は、一枚岩TN北側抗口直前にある蔵土橋の北詰。現R371は揺るやかな右カーブを描いてTNに入って行くが、現道から直進する狭い2車線道が旧道となる。

 旧道は古座川に沿って進んで行く。最初は狭い2車線道だが、道はすぐに1.5車線幅狭路となる。しばらくは谷間の狭路という感じで進んで行くが、北側分岐点から1.3kmほど進むと狭い2車線道となり、やがて古座川町洞尾(うつお)地区の集落に入る。集落内で本谷橋という小さな橋を渡る。その先は1.5〜狭い2車線道が続き、洞尾橋で古座川を渡ると民家は途切れる。

その先、1.5狭路車線をしばらく走ると現R371と合流した。全長約2.4kmであった。旧道の南側分岐点は一枚岩TN南側抗口直前となる。

1.旧道北側分岐点。右に見えるのが一枚岩TN

  北側抗口。旧道は左に向かう。(0510)

2.旧道は川沿いを進んで行く狭路。現役の3ケ

  タ国道と言っても通用する道路状態。(0510)

3.薄暗い谷間を進む狭路が続く。川沿いだが、山

  間を進んでいるように錯覚する。(0510)

4.洞尾地区の本谷橋南詰には国道標識が残っ

  ていた。(0510)

5.その隣の旧旧道にもR371国道標識が立っ

  ている。珍しい光景。(0510)

6.写真5のアップ。こちらは付け替えられた旧橋

  と旧旧道の標識となる。(0510)

7.現橋の右側に付け替えられ撤去された旧橋

  の痕跡がある。(南→北方向を撮影)(0510)

8.洞尾橋を渡ると1狭路ローカル道となる。緩や

  かな坂を上ると現道に合流する。(0510)

9.一枚岩TN南側が旧道南側分岐点。TNからの

  見通しは悪いので合流時は注意。(0510)

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 生活道路となった旧道です。今でも現役の生活道路として機能しています。道路状態は普通なので、特に問題なく走ることが出来るでしょう。

■注意点

 集落内では歩行者に注意して下さい。また静かに走りましょう。

 南側分岐点では、TN内からの見通しが悪いので、旧道から本道に入る場合は良く注意してから入って下さい。

●走行DATA

一枚岩TN旧道

【古座川町→串本町(北→南)方向を走行】

>>走行日:2005年10月20日

【一枚岩TN旧道終わり】

●相瀬TN旧道

 和歌山県東牟婁郡古座川町内にある相瀬TNは、立合TNと共に相瀬・立合BPの一部として2003年(平15年)に開通したR371のバイパス TNである。この区間のBPは、最初に鶴川橋南詰〜一雨橋西詰までの間が先に供用開始(開始年不明)となり、その後にTN2つを含む一雨橋西詰〜相瀬橋南詰の区間が開通となり全通している。

 BP供用開始年から厳密に言えば、旧道は2区間に分けられるのだが、ここでは一括して”相瀬TN旧道”として取り扱っている。

>>Update 2006.03.26

○国道371号線旧道

 相瀬TN旧道

【レポートは古座川町→串本町方向(北→南方向)です。】

■相瀬橋南詰〜一雨橋西詰

 相瀬TN旧道の北側(古座川町側)分岐点は相瀬橋南詰となる。現R371から

旧道に入るとすぐに相瀬橋を渡って古座川の左岸に移り、平坦な概ね1.5車線幅の狭路で進んで行く。

 800mほど進むと古座川町相瀬地区の集落に至る。集落内は1〜1.5車線幅の狭路が続き、山間の静かな農村地帯を進んで行く。ローカル(旧)国道然とした風景が広がっている。

 集落を抜けると谷間を通るようになり、集落から1kmほど進むと1車線幅の細い隧道が現れる。もともと素堀隧道で岩盤などが露出していたようなのだが、表面はコーティングが施されていた。大正時代か昭和初期に建設されたような感じ

の造りでかなり古い感じを受けた。

 この隧道を抜けると古座川町一雨(いちぶり)地区に入る。そして隧道から200mほど進むと、現R371との交差点に到着し

た。交差点のすぐ左側(R42方向)は一雨橋、右側(一枚岩方向)は立合橋(?)を挟んで立合TNがある。交差点は相瀬橋南詰から約1kmである。

1.北側分岐点。遠くに相瀬TNが見える。旧道

  は左折して相瀬橋を渡る。(0510)

2.古座川を渡る相瀬橋。1.5車線幅のやや狭

  い橋だ。(0510)

3.橋の北詰にはR371国道標識が残っていた。

  古座川町内には結構残っている。(0510)

4.旧道は山間の農村地帯を行く。今では地区

  の生活道路として機能している。(0510)

5.区間内2枚目のR371国道標識。ローカル国

  道らしい風景。(0510)

6.集落を過ぎると薄暗い林の中を進んで行く。

  交通量は意外と多い。(0510)

7.旧道にあった隧道。短いが雰囲気がある。

  (串本町→古座川町方向を撮影)(0510)

8.隧道を抜けると1.5〜狭い2車線で谷間を進

  んで行く。(0510)

9.やがて現R371と交差。向こうのTNが立合T

  N。旧道はこのまま左に続く。(0510)

■一雨橋西詰〜鶴川橋北詰付近

 現R371との交差点はそのまま直進する。現R371を横断すると、旧道は坂道と急な左カーブを描いて一雨橋の下に潜り込んでR371を越えて、古座川左岸を進んで行く。旧道はすぐに覆道を越える。すると断崖下を進む1車線狭路となる。今にも倒れてきそうな小さな一枚岩という感じのする”巨岩”である。

 断崖下を過ぎて700mほど進むと長閑な山間の農村集落である古座川町一雨(いちぶり)地区に入る。さらに600mほど集落内を1車線狭路で進んで行くと、右斜め前方方向にr38(県道すさみ古座線)の鶴川橋が見えてくる。その手前のT字路にさしかかると、そこにはR371国道標識が残っていた。一雨橋西詰のR371交差点から約1.5kmの地点である。

10.交差点を過ぎると急なカーブ坂を下りて一雨

  橋をくぐる。(串本町→古座川町方向を撮影)

(0510)

11.旧道は古座川沿いに進んで行く。いきなり

  覆道が現れる。

(0510)

12.旧道は巨岩の真下を進む。さすがは元・3ケタ

  国道だ。

(0510)

 

13.一雨地区の集落内へ入る。山間の静かな

  農村地帯。(0510)

14.一雨地区にも標識が残っていた。

  (串本町→古座川町方向を撮影)(0510)

 

■鶴川橋南詰付近

 実は一雨地区のT字路で旧道ルートを見失った。T字路を直進するとそのままr38に至る。道の感じからすればT字路を右折して行くのが正しいように思える。しかし、右折した先は広場になっているだけで道はない。

 取材時は時間の関係上付近を調査していないのではっきりしたことは書けないが、(現)鶴川橋の近くに(旧)鶴川橋があったのならば、旧道はそのまま古座川を渡って川の右岸に渡って鶴川地区内に至り、現R371に至っていたもとの推察される。橋がなかったとしたら、現r38を東に進んで一雨地区の主集落まで至ってから川を渡っていた可能性もある。

 旧道の南側(串本町側)分岐点は、今のところは鶴川橋南詰付近としておきます。機会があれば現地に再調査に向かいます。

 

15.ここでルートを見失う。直進すると現r38に

  至る。(0510)

16.左折するとこの先で道は終わっていた。こち

  らが旧道?奥の道が現r38鶴川橋。(0510)

 

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 今では地区の生活道路として余生を送っています。通る車は地元車や宅配便の車が目立ちます。観光客の車はほとんどはしらないでしょう。地区内では歩行者などに要注意です。地元小学生達が登下校していることがあります。

■注意点

 歩行者に注意して下さい。

 道は整備されていますが、一部落石などが転がっている区間があるので注意して下さい。

●走行DATA

相瀬TN旧道

【古座川町→串本町方向を走行】

>>走行日:2005年10月20日/他

注意>>この区間は、 現役国道時代にも走行しています。走行日は使用写真の撮影日のみを記載しています。

【相瀬TN旧道終わり】

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