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和歌山県道沓掛糸我線 |
■和歌山県有田市〜和歌山県海南市下津町 |
○和歌山県道沓掛糸我線 【和歌山県有田市〜和歌山県海南市下津町】 |
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【レポートは和歌山県有田市→和歌山県海南市下津町方向(終点→起点方向)です。】 |
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■和歌山県有田市【糸我町中番〜宮原町新町】 |
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r164の終点は、和歌山県有田市糸我町中番にあるR42との糸我交差点。この交差点を左折してr164に入ると、すぐに宮原橋で有田川を渡る。1.5車線幅の狭い橋だが、待避帯が設けられているので車同士のすれ違いも可能である。400mほどで橋を渡り、宮前橋北詰でR480との交差点に到着する。 |
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■和歌山県有田市【宮前町新町〜宮前町畑】 |
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宮前橋北詰からR480と重複してR42方向に向かって600mほど進むとr164は単独分岐する。分岐交差点では鋭角でr16 4が分岐するので、宮前橋から来た場合は進入が難しい。 r164に入ると坂を下って交差点を左折。JR紀勢本線の紀伊宮原駅前に出る。駅前付近の町中を道なりに進み、JRを越えて有田市宮原町新町の町中を進んで行く。狭い2車線道で進むが、1kmほどすると1車線道となりローカル県道らしくなるが、500mほど進んで町中を抜けると1.5車線幅の道となって少しは走りやすくなる。 畑の中を進むにつれて徐々に坂道になり始めるが、緩い坂道なので問題なく走ることが出来る。やがて山の斜面が迫り、急カーブを曲がるとコンクリート舗装の狭路坂道になる。ここから激坂区間に入る。 |
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■和歌山県有田市【有田市宮前町畑〜市町】 |
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有田市宮前町畑地区に入ると、r164は山の斜面をウネウネと急カーブを描きながら進んで行く。コンクリート舗装の1車線狭路の急坂を延々上って行く。斜面一帯はミカン畑となっているので、県道というよりは農道という感じを受ける。急カーブする場所は農道の分岐点になっているので、ミスコースしやすいのだが、手製の案内があるので見落とさずに行けばミスすることもなくルートをトレースして進んで行ける。 クネクネと曲がり、コンクリ舗装の1車線坂道を1kmほど進むと、有田市宮前町畑地区の集落に到着。集落内も1車線の坂道で過ぎて行く。集落を過ぎると熊野古道蕪坂(かぶらざか)王子前を通り抜け、急坂を上って蕪坂峠に到着する。R480分岐点から約5kmである。 |
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■和歌山県海南市【下津町小畑〜拝ノ峠】 |
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蕪坂峠を越えると和歌山県海南市下津町(旧:海草郡下津町)小畑に入る。ここからもコンクリート舗装の1車線狭路のまま山中を進む。有田市宮前町畑地区の集落内からr164は熊野古道のルートを進むようになる。蕪坂王子跡から北側はかつての熊野古道のルートのため、ここ数年で整備が進んでいるようだ。路面のコンクリ舗装やガードレールなどが新しいのはそのためだろう。 ミカン畑や竹林の中を少し進むと開けた明るい場所に出る。待避帯のような場所があり道幅が広がる。その先狭路坂道を上るとT字交差点に到着する。この付近が拝ノ峠。ここより北側のr164はバイク・車の通行は不可能なので、バイク・車の場合はT字交差点を左折してr165(県道引尾下津線)経由で下津町沓掛(くつかけ)に向かうことになる。 |
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■和歌山県海南市下津町【拝ノ峠】 |
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T字交差点を右折して少し進むとコンクリ舗装の狭路の分岐点に着く。『車両進入禁止』と書かれた警告看板が立っているのが目印。ここで車道から鋭角に分岐するコンクリ舗装の狭路こそがr164。どう見ても農道か作業道にしか見えない。案内看板によると、この道が熊野古道ということなのでr164に間違いない。 ここからは車での進入は明らかに不可能。農作業用の軽トラなどが進入した跡すらないことから、この坂道の先は車両が通行不可能な状態になっていることが簡単に予想出来る。バイクでもオフ車でも走行は難しいだろう。バイク・車ではここから車道を西に向かいr165(県道引尾下津線)経由で麓の沓掛(くつかけ)地区に迂回しなくてはならない。峠から北側、r165との交差点までは徒歩もしくは自転車での通行となる。 |
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■和歌山県海南市下津町【拝ノ峠〜下津町沓掛】 |
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コンクリ舗装の狭路坂道に入る。しばらくはコンクリ舗装の道が続くが、やがて舗装は途切れて地道となる。その先も急坂が続く。熊野古道ということで歩く人が多くなったためだろう、急勾配のカーブは観光客のことを考えて道の半分が階段になっていた。階段を過ぎて山中を進む。人一人分ぐらいの道幅しかない。もはや県道ではなく登山道に近い状態だ。もちろんバイク・車での通行は不可能だ。 しばらく急勾配の道を進むと再びコンクリ舗装の狭路となった。その付近からはミカン畑の中を進むようになるので、農作業用のための軽トラが進入できるように舗装しているようだ。畑内もかなりの急勾配となっている。やがて青いタンクが現れ、沓掛(くつかけ)地区の集落に入る。ここから更に急な勾配の坂道となり、まさしく落ちるように坂道を下るとr165との交差点に到着。ここがr164起点である。有田市の糸我交差点から約8kmである。 |
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<<MEMO>> |
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■概況・交通量など 海南市ならびに海南市下津町と有田市・有田郡を結ぶ県道群の中では、最も険道らしい道と言える道です。一応全通してはいますが、ご覧の通り拝ノ峠から北側はバイク・車での通行は不可能となっています。これら県道群の中でまともに走ることが出来るのはr18(県道海南金屋線)ぐらいです。 r164も山の斜面を登り始めると農道状態の県道となります。狭路激坂が続くので排気量の小さいバイクだとつらいものがあります。走るのは地元車だけと言ってもよいでしょう。対向車には注意して下さい。 <<拝ノ峠>> 拝ノ峠〜r165交差点の間は登山道(?)状態になっています。一部はコンクリートによる簡易舗装はされていますが、凄い勾配の激坂となっています。途中にはかなり急勾配の階段が作られていますが、それでも上り下りは大変です。時間に余裕を持って歩いて下さい。 写真32〜34をご覧になればおわかりの通り、r165交差点からすでに激坂となっています。試しに80ccのKSRUで少しだけ上ってみましたが、青タンクを過ぎた付近で上れなくなりました。パワーを上げるとウィリーしかけたので、そのまま引き返しています。そんなわけで、他の写真は峠から下りながら撮影したものです。 r165に出てから近くの方を話をしていたのですが、写真33に移っている車の持ち主は近所の方だそうで、よくここに車を止めているそうです。止めるときはあの坂を上り、発進時はバックで下って行くわけです。すごい所に車を止めますね。運転手 さんは凄腕の持ち主のようです。 ■アドバイス 有田市から拝ノ峠までなら車でもどうにかあがれます。ただ狭路の激坂が多いため、狭路や激坂での運転に慣れている方でないと脱輪や事故の恐れがあるので、慣れていない方は走らない方が無難です。行かれる場合でも、最低2人以上で行くことをお勧めします。 拝ノ峠〜r164起点(r165交差点)までの間は、バイク・車での通行は不可能です。無理矢理進入しても途中から通行できませんし、引き返すのが至難の技です。警告には素直に従いましょう。邪魔にならないところに止めて徒歩でクリアして下さい。 ちなみにあめふらし@管理人は、KSRUを押し歩いて坂道を下りました。車重が軽いからと大丈夫だと思ったのですが、それでも大変でした。バイクを押して歩くのも辞めた方がいいです。 ■注意点 冬期は路面凍結があるので注意が必要です。また悪天候時は走行されない方が無難です。 r164は熊野古道と重なっています。熊野古道を巡る観光客が歩いていることがあるので、歩行者には十分注意して走って下さい。また地元車との対向にも要注意が必要です。 |
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●走行DATA |
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和歌山県有田市〜和歌山県海南市下津町 【終点→起点方向を走行】 >>走行日:2004年2月20日 |
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【合併情報】 ●2005年(平17年)4月1日付けで、和歌山県海南市と和歌山県海草郡下津町は対等合併して『和歌山県海南市』になりました。 |
>>和歌山県道沓掛糸我線 【終わり】 |
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