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国道361号線旧道(1)

地蔵峠旧道

●国道361号線地蔵峠旧道

  合併前の木曽郡開田村と木曽郡木曽福島町(ともに現:木曽郡木曽町)の境にあるのが地蔵峠。R361旧道群の中では比較的まとまった距離のある”全区間走破可能な”旧道である。

 国道昇格後約12年で地蔵峠を迂回するバイパスの一部が完成しているが、その後もしばらくは国道として指定されていたようだ。いつ頃に指定解除となったかは不明。現在は木曽町町道として余生を送っている。

 

■国道361号線地蔵峠旧道【概要】

■国道361号線地蔵峠旧道【1998年走行レポート

■国道361号線地蔵峠旧道【2006年走行レポート

>>Update 2007.07.08

○国道361号線地蔵峠旧道

  【概要】

 合併前の木曽郡開田村と木曽郡木曽福島町(ともに現:木曽郡木曽町)の境にあるのが地蔵峠。”地蔵峠”という峠名はあちこちにあるが、ここも他の地蔵峠同様、峠に地蔵様が祭られていることから地蔵峠という名が付いた。標高1335mほどの位置にある峠で、かつての木曾街道(飛騨往還・飛騨街道)の難所であった。

 初期の街道は、途中にある唐沢の滝の右斜面を上って滝上に出ていたが、あまりにも険しいことから滝を大きく迂回する道筋が開発され、19世紀中頃に現在の道の祖先となる新道が完成した。

 明治時代以降はその新道が改良され使用されていたが、車道としては使えない状態だった。戦後の1950年頃になってようやく車道が通じ、その車道が後の国道361号線となった。しかし道は狭路で急カーブと急勾配の坂道が続く悪路であり、また冬期は路面凍結・積雪により通行止めとなるため、通年通行が可能なバイパス道路の整備が急がれた。

 1979年(昭54年)に木曽郡開田村(当時)〜木曽郡木曽福島町に至る『R361地蔵峠バイパス』が事業化され、バイパス道路の建設が開始される。バイパス道路は地蔵峠を越える西洞川沿いの谷を経由する旧来のルートは選択せず、東隣の黒川沿いの谷を経由するルートで建設された。

 1987年(昭62年)に「新地蔵トンネル」(L=1645m)を含むバイパスが供用開始となる。その後もバイパスが全線供用されていないこともあり、旧来の地蔵峠経由のルートもR361に指定され、地図上では開田村〜木曽福島町間には2ルートのR361があることになった。1994年(平6年)11月に木曽大橋が開通し、地蔵峠バイパスの整備も進んだことから、その頃に地蔵峠経由のルートは国道指定を解除されたようだ。以来、R361地蔵峠旧道は地元の人と御岳の写真を撮りに行く人ぐらいしか通ることのない、忘れられた道路となりつつある。

 『R361地蔵峠バイパス』(L=15.6km)のうち、別ルートが建設されたのは木曽町開田高原(旧:木曽郡開田村)末川〜木曽郡木曽町(旧:木曽郡木曽福島町)渡合の間だけ。残る木曽町渡合〜木曽町杭の原の間は、旧道を拡幅・整備して使用している。地蔵峠旧道として独立して残っているのは、木曽町開田高原末川〜木曽町渡合の地蔵峠経由ルートということになる。

◆新地蔵トンネルと折橋隧道

 あちこちの国道や府県道などを走っていると、『新●●トンネル』という名称のトンネルをしばしば通り抜ける。その場合、たいてい真横か少し離れた場所、標高の高い場所を『●●トンネル』もしくは『●●隧道』という旧トンネルが存在する。『新』があれば『旧』があると考えるのはごく自然な流れとなる。

 ではR361地蔵峠バイパスの「地蔵トンネル」の旧トンネル「地蔵トンネル(隧道)」はどこにあるのか?

 答え:ない。そもそも「地蔵トンネル」自体が存在していない。「折橋隧道」という名称のトンネルが存在していた。

 現R361の「新地蔵トンネル」は全長1640mの長大トンネルであるが、新地蔵TNよりも少し標高の高い場所にもう一つ、「折橋隧道」というトンネルがあ った。

 かつての木曽郡開田村小野原集落と木曽福島町折橋集落を結んでいたのが折橋隧道である。

新地蔵TNが開通するまではこの折橋隧道経由の町道があった。

 R361地蔵峠バイパスのルート選定で、R361BPは地蔵峠を越えるR361(現:旧道)とは違い、黒川沿いに進む町道に沿うように(一部拡幅して)建設された。町道のバイパスがR361地蔵峠BPと言えるだろう。

 R361BPの新地蔵TNはこの折橋隧道のすぐ下を通るようになり建設されている。「折橋隧道」のバイパストンネルとして建設されたのが今の「新地蔵トンネル」と言えなくもない。

 名称的には「新折橋トンネル」というのが正しいのかも知れない。「地蔵トンネル」なり「地蔵峠トンネル」という名称でも良かったはずなのだが、実際の峠から離れた場所を通るトンネルなので名称的にややこしいということにでもなかったか。新地蔵TNがR361地蔵峠のバイパストンネルとして建設された経緯もあってか「新地蔵トンネル」という名称になったようだ。

 で、その「折橋隧道」であるが、新地蔵TN開通によって役目を終えたようで、いつ頃かは不明だが廃隧道となってしまった。一部の地図にはまだ記載されているが、国土地理院発行の地図では消されている。

 折橋隧道だが他サイトによると、西側(開田高原側)抗口は抗口が閉鎖されているとのこと。東側(福島側)抗口は土砂により埋められており完全に姿を消してしまった。R169旧道の伯母峯隧道と同じような形で閉鎖(廃隧道)されてしまったのだ。

 現在、折橋隧道へは西側抗口前まで行くことが出来るが、隧道までの道はかなりの悪路とのこと。東側抗口跡は草木が生い茂り判別できないそうだ。

○国道361号線地蔵峠旧道

  1998年(平10年)走行レポート

 あめふらし@管理人がR361地蔵峠旧道を初めて走ったのは1998年(平10年)10月10日のこと。前日、雨の権兵衛峠を越えて木曽福島にて一泊。10日朝には雨が上がり、R361地蔵峠旧道を経て木曽郡開田村(当時)入りしました。この後、R361地蔵峠BPを1往復して岐阜県に向かっています。

 当時の時点ですでに旧道となっていたため、交通量は少なく、典型的な旧道となった悪路を走った覚えがあります。このときはまだ数枚の国道標識が残っており、かつて国道であったことを物語っていました。

 なお、レポとMEMOは以前の文章を一部修正してペーストしています。

【レポートは木曽郡木曽福島町→木曽郡開田村方向(R19→R158方向)です。】

 長野県木曽郡木曽福島町の市街からR361を木曽郡開田村に向かって走ると、木曽福島町渡合で『⇒地蔵峠』と示された標識のある交差点に着く。この交差点が地蔵峠を越えるR361旧道の分岐点。『二本木温泉』の表示と角に ある商店が目印。

 本道から分岐すると、R361 旧道は1〜1.5車線狭路道となって進む。二本木温泉まではのんびりとした田舎道。淡々と田畑と集落の中を通って行く。二本木温泉を過ぎると勾配のある峠道となる。唐沢の滝を過ぎると急カーブ・急勾配のある1車線の悪路となって山中を進む。勾配が少し緩くなり1.5車線幅になると地蔵峠に到着。分岐点から約 8.5kmである。

 峠を越えると木曽郡開田村に入る。開田村に入ってもR361旧道は1〜1.5車線が断続する急カーブ・急勾配の道が続くが、木曽福島側に比べると視界が広がるので気分的に楽である。途中にある御岳展望台からは御岳を一望出来るので、休憩がてら寄るのもよい。ただし土日休日にはカメラを持った人達が御岳を撮影しに押しかけ、その人達の車で展望台付近の道は路駐車で占められてしまうので注意がいる。

 展望台を過ぎてしばらく峠道をウネウネと走ると、末川沿いの道となる。峠から 4kmほどで末川を渡って開田村古屋敷集落に入る。のんびりした農村の集落を500mほど進むと現R361に合流。木曽福島側の旧道分岐点から約13kmである。

1.この先の交差点を右折すると旧道に入る。

  新地蔵TN側より撮影。ちなみにこの道は厳

  密にはBPとの連絡道となる。

2.古いタイプの標識が残っていた。前に向かって

  傾いている。最初に見つけたR361標識だっ

  たので数枚写真を撮影している。

3.写真2の標識を含めて記念撮影。写っているの

  は@管理人。この頃はこんな風に自身を入れて

  撮影していた写真が多い。

4.唐沢の滝近くにあった標識。逆光気味。確か

  開田村→R19方向のもの。写っているのは

  @管理人。こんな頃もあった・・・・。

5.唐沢の滝を過ぎると、道は1車線幅の狭路と

  なって、急勾配・急カーブが連続するワインデ

  ィング道路となる。

6.木曽福島町と開田村の境に到着。ここが地蔵

  峠。

  (開田村→木曽福島町方向を撮影)

7.開田村に入るとR361国道標識が立ってい

  た。草むらに没しつつある。2006年に走った

  時には痕跡すら分からなかった。

8.山中を抜けて農村地帯に入る。この付近にも

  国土標識が残っていた。

  (開田村→木曽福島町方向を撮影)

9.集落内に入る。当時の郵便局前にもR361国

  道標識が立っていた。旧道になって久しいが、

  比較的多くの標識が残っていた。

   

10.峠から約3.5kmでR361現道(地蔵峠BP)

  との交差点に到着する。

   

注意>>市町村名は走行当時の名称です。

◆1998年10月10日走行。写真はすべて同じ日に撮影。

<<MEMO>>

 昔の3ケタ国道の雰囲気を十分に残している旧道です。木曽福島側から走りましたが、国道標識は木曽福島側に2枚、開田村側には3枚あったのを確認しています。(1998年10月時点)

 木曽福島側は二本木温泉を過ぎると、民家のない深い山中を走るようになります。峠を挟んだ区間には民家はもちろんのこと、公衆電話・自販機はありません。路面は舗装されていますが、少し荒れている箇所もあるので注意して下さい。

 ほとんどの車はBPへ流れていくので、旧道を走るのは少数です。地元の人達と御岳を撮影しに行く人達の車ぐらいです。車の通行量はほとんどありませんが、カーブでの対向車には十分に注意して下さい。御岳の撮影ポイントでは路駐車が多いので、特に紅葉シーズンなどは注意して下さい。

 なお、R361地蔵峠旧道は積雪のために冬期通行止めとなります。

●走行DATA

長野県木曽郡木曽福島町〜木曽郡開田村

【木曽福島町→開田村方向を走行】

>>走行日:1998年10月10日

注意>>市町村名は走行当時の名称です。

○国道361号線地蔵峠旧道

  2006年(平18年)走行レポート

 次にR361地蔵峠旧道を走ったのは、前回よりほぼ8年後の2006年(平18年)10月21日。岐阜県高山市よりR361を東に向かっている途中で 走っててみました。アクセスの関係で木曽郡木曽町(旧:木曽福島町)→木曽町開田高原(旧:開田村)方向となり、1998年と同じ方向での走行となっています。

 走行当日はやたらとハイカーの姿が目立ちました。旧街道沿いに地蔵峠を歩くイベントでもあったのでしょう。対向車よりも歩行者に気を遣って走りました。

【レポートは木曽郡木曽町→木曽郡木曽町開田高原方向(R19→R158方向)です。】

■長野県木曽郡木曽町【木曽町渡合】

 木曽福島市街からR361を開田高原方向に向かい、整備された2車線道を走って行く。木曽郡木曽町(旧:木曽福島町)渡合に至ると、地蔵峠に向かう道が分岐する交差点に到着する。(写真4〜6) 案内標識には『地蔵峠経由』と記されているだけで、行き先の地名は消されている。標識にそのように記されているので、この交差点が旧道分岐点と思うかもしれないが、ここではない。正式な地蔵峠旧道分岐点は、ここからR19寄りにある狭路分岐点となる。

 揺るやかな勾配の2車線坂道の途中で左に分岐する狭い2車線道がある。ここが地蔵峠旧道の福島側分岐点となる。ここからR19寄りの区間は旧来からの道を整備・拡幅して使用しているので、R361の旧道と新道が現れるのは木曽町渡合から先の区間ということになる。

 R361現道(地蔵峠BP)との交差点付近は整備された2車線道だが、旧道はすぐに昔ながらのセンターラインのない狭い2車線道となって長閑な農村集落へ入って行く。静かな集落内を900mほど走ると十字路に到着する。右折すると坂道を上って現R361に出る。旧道はこの交差点を左折して進む。

1. ここがR361地蔵峠旧道の福島側分岐点。

  (R361福島→開田高原方向を撮影)

2.旧街道っぽい雰囲気のある、昔ながらの狭い

  2車線道が続く。

3. 旧道はここを左に向かう。右に向かうと現R36

  1に出る。

4.現R361を走ってくると、地蔵峠への道が分

  岐するが、こちらは旧道分岐点ではない。

5.写真4の標識の拡大写真。旧道方向への地

  名が消されている。

6.写真4の先にある交差点。ここを左折すると写

  真3の交差点に出る。

◆2006年10月21日走行。写真はすべて同じ日に撮影。

■長野県木曽郡木曽町【木曽町渡合〜木曽町二本木】

 R361地蔵峠旧道分岐点は、黒川と西洞川との合流点付近となる。ここから旧道は西洞川沿いに進み、現R361である地蔵峠BPは黒川沿いに進んで行く。旧道が走る谷筋と新道(バイパス)が通る谷筋が別々となるので、ここから先は開田高原側分岐点まで旧道と現道が交わることはない。

 十字路を左折すると狭い橋で黒川を渡る。ここからは西洞川沿いに進む。しばらくは川沿いのやや平坦な狭路を進む。1kmほど進むと集落は途切れる。500mほど進むと「二本木の湯」という温泉を過ぎる。ここから少し先から山中に入り、1.5〜狭い2車線道が断続する坂道になる。

7.写真3の交差点を左折すると黒川を渡り、西

  洞川沿いに進んで行く。

8.平坦な狭路が続く。1998年レポの写真2と

  3にある標識は撤去されていた。

9.進むに連れて徐々に谷間に入って行く。見通し

  の悪いカーブも出てくる。

10.二本木の集落内を通る。この先は一の萱の

  集落が最後となる。

11.温泉前を通り過ぎると勾配のある坂道とな

  る。徐々に山道らしくなる。

12.旧道となってかなり経つが、路面は荒れては

  いない。

◆2006年10月21日走行。写真はすべて同じ日に撮影。

■長野県木曽郡木曽町【木曽町二本木〜地蔵峠】

 山中にはいると1.5狭路坂道と急カーブが連続するワインディング道路となる。見通しの悪いカーブも連続する。温泉前から3kほど西洞川から離れて別の谷筋に入り、ほどなくして唐沢の滝前に至る。ここから先は急勾配の坂道と急カーブが2〜3つ連続して続いて一気に標高を稼ぐ。

 滝を上側から見下ろした後は、淡々と山中の狭路を進んで行く。1〜1.5車線狭路だが路肩に落ち葉が積もっているので、少し狭くなっている。しばらく狭路坂道を進み、いくつかのカーブを過ぎると地蔵峠に到着する。福島側旧道分岐点から約9kmである。

13.唐沢の滝前を過ぎると狭路急勾配の坂道が

  始まる。

14.断崖下を進む狭路坂道。この先にも急カーブ

  がある。

15.所々狭い2車線道となり道幅が広がるが、見

  通しの悪い道が続く。

 

16.信州の山道らしい風景の中を走る。この付近

  の勾配は緩やかだった。

17.地蔵峠に到着。地蔵様を祭る祠がある。

  (木曽町開田高原→R19方向を撮影)

 

◆2006年10月21日走行。写真はすべて同じ日に撮影。

■長野県木曽郡木曽町開田高原【地蔵峠〜木曽町開田高原末川】

 地蔵峠を越えると木曽郡木曽町開田高原(旧:木曽郡開田村)に入る。地蔵峠の北側に入ると、急カーブが連続するようになり、ウネウネと進む狭路坂道を下って行く。途中の御岳展望台からは御岳の勇姿を眺めることが出来るが、この付近は見通しの悪い区間が続くので、対向車や路駐車に注意がいる。

 1.5〜狭い2車線道を3kmほど進むと山中から抜け出し、集落内へと入り平坦なローカル道となって山間の農村地帯を進んで行く様になる。やがて末川が現れ、旧道は末川を渡る。

18.地蔵峠を越えて下り坂を下って行く。この付

  近にも標識があったようだが、すでにない。

19.峠南側とは違い、明るい山道が続く。

  見通しの悪い区間が続く。

20.紅葉の時期に走ると結構楽しんで走ることが

  出来る。

21.信州の高原地帯らしい風景の中を走る。

  (木曽町開田高原→R19方向を撮影)

22.農村地帯に入ると、平坦な道となる。

  (木曽町開田高原→R19方向を撮影)

23.この先で末川を渡り、開田高原末川地区の

  町へと向かう。

◆2006年10月21日走行。写真はすべて同じ日に撮影。

■長野県木曽郡木曽町開田高原【木曽町開田高原末川】

 末川を渡り右岸に出る。平坦な狭い2車線道を少し進むと角に廃業したGSがあるT字路に至る。R361地蔵峠旧道はここを左折して町中へ向かう。交差点を曲がると元郵便局だった建物があった。この前にあった標識も撤去されており、旧国道であることの証はほとんど無くなってしまっている。

 この先はヘアピンカーブのある坂道となる。町中を行く揺るやかな勾配の狭路坂道を進んで行くと、やがて角にGSのある交差点に到着。ここが現R361との交差点となる。地蔵峠から末川側旧道分岐点まで約4kmである。

24.末川側から来た場合は、この先を左折して

  末川を渡る。(末川→地蔵峠方向を撮影)

25.旧道は末川右岸に出るが、すぐに離れる。

  この先の交差点を左折。

26.角に廃業したGSがあるのが目印。

  (末川→地蔵峠方向を撮影)

 

27.狭い2車線道で進んで行く。元郵便局だった

  建物前の標識も撤去されてしまっている。

28.600mほど走ると現R361との交差点に到

  着し、旧道は終わる。

 

◆2006年10月21日走行。写真はすべて同じ日に撮影。

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 1998年以来8年ぶりの走行となりましたが、道路状況は当時とほとんど変わっていません。1.5〜狭い2車線道の坂道と急カーブが連続する悪路ですが、路面状態は落ち葉などが積もっている場所があるぐらいで、路面が激しく剥がれているなど荒れてはいません。状態は良好と言えるでしょう。

 二本木温泉までは温泉へ向かう車などがありますが、その先はほとんど車は走っていません。走行時もすれ違ったのは2台ぐらいだったと思います。御岳展望台周辺は写真愛好家の車などが目立ちます。末川地内は生活道路となっています。

 1998年走行時に見つけた標識ですが、すべて撤去されており現存していません。06年の走行時も記憶を頼りに場所を特定しようとしたのですが、痕跡が一切なくなっていました。末川地区の元郵便局前以外の標識跡は特定できておりません。

 R361地蔵峠旧道ですが、現在は木曽町の町道として管理されているようです。

■ガソリンスタンド

 旧道沿いにはGSはありません。唯一、末川地区の旧道分岐点角にGSがあります。

■アドバイス

 見通しの悪い狭路坂道と急カーブが続きます。比較的走りやすい部類に入る旧道(悪路)ですが、悪路走行初心者の方は出来れば2人以上で走ることをお勧めします。

 坂道が延々と続きます。自転車の場合は時間的に余裕を持って走って下さい。下りは速度に要注意です。

■注意点

 ハイカーが歩いていることがあるので、走行時は注意して下さい。集落内では歩行者にも注意が必要です。

 悪天候時は土砂崩れなどの恐れがあるので走らない方が無難です。また照明などは一切ないので夜間走行もやめた方がよいでしょう。

 標高の高い山中を通ります。晩秋と早春は路面凍結・積雪があります。なお冬本番となる12月〜翌年4月頃(除雪終了後までは新開西洞地区一の萱〜地蔵峠〜末川地区稗田間は冬期通行止めとなります。

●走行DATA

長野県木曽郡木曽町渡合〜木曽町開田高原町末川

【R19→開田高原方向を走行】

>>走行日:2006年10月21日

【合併情報】

●2005年(平17年)11月1日付けで、長野県木曽郡木曽福島町、日義村、開田村、三岳村の3村1町が対等合併して『長野県木曽郡木曽町』になりまし

 た。日義村、開田村、三岳村はそれぞれ『木曽町日義』『木曽町開田高原』『木曽町三岳』になりました。

【R361地蔵峠旧道終わり】

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