国道369号線旧道(1) |
■柳生地区旧道 ■戸ヶ坂トンネル旧道 ■榛原区旧道 ■弁財天トンネル旧道 |
◆国道369号線柳生地区旧道 |
||
現在のR369は奈良市柳生地区の町をパスするように町の西側を通っている。今の道路は後に建設されたバイパスルートに当たり、かつてのR369は柳生地区の町中を行く狭路であった。 2001年(平13年)12月に柳生地区のR369を走った時、すでに町外れではバイパス工事が行われていた。その後、いつごろに供用開始となったかは不明である。というのも、@管理人が次に訪れたのは2008年(平20年)1月と、およそ7年後のこととなったため。おそらくは2002(平14年)〜03年(平15年)の間に供用開始したものと思われる。 現在は国道の役目をバイパスに譲り、旧道は町中を行く生活道路として余生を送っている。 |
|
|
■国道369号線旧道【2001年レポート】 ■国道369号線旧道【2008年レポート】 |
||
>>Update 2008.05.04 |
○国道369号線柳生地区旧道 【2001年走行レポート】 |
||||||||||||
【レポートはR24→R25方向(北→南方向)です。】 |
||||||||||||
奈良市から淡々とR369を走って来て、奈良市柳生地区に至る。山間の小さな町が見えてくると、緩やかな坂道を下り町中に向かって行く。1.5車線幅の狭路で町中に入り、r4(県道笠置山添線)との交差点に至る。この交差点を右折すると、昔ながらの家屋が建ち並ぶ旧街道という感じの狭路となって進んで行く。やがて町中から離れると、右側から建設中のバイパス道路が近づいてくる。そして柳生中学近くからは整備された2車線道となってR25名阪国道に向かって南に向かう。 |
||||||||||||
|
||||||||||||
◆2001年12月7日走行。写真はすべて同じ日に撮影。 |
○国道369号線柳生地区旧道 |
||||||||||||
【レポートは R25→R24方向(南→北方向)です。】 |
||||||||||||
バイパス経由で柳生の町の南に出る。柳生中学校近くにある南側の旧道分岐点から町中へ向かう。道は昔と同じく1.5車線幅の狭路。訪れたのがオフシーズンの平日、しかも昼間ということもあって観光客や車の姿はほとんどなかった。 農協前にあるR369国道標識と旧標識は残っていた。そこから少し進むと行き先案内標識があったが、バイパス開通後に新しい物に交換されており、以前の標識(2001年レポートの写真3)と違うデザインの標識が設置されていた。新標識(写真4)に記されているR369の下に記されている狭路に入る。JAのGSがあるのですぐに分かる。交差点を曲がると土産物屋や食堂のある区画に出る。そこにもR369国道標識が残っていた。その少し先でR369BPと交差。さらに進むとR369との北側(奈良側)分岐点に到着する。 |
||||||||||||
|
||||||||||||
◆2008年1月10日走行。写真はすべて同じ日に撮影。 |
<<MEMO>> |
|
■概況・交通量など 町中を行く生活道路となっています。柳生町は『柳生の里』として有名で観光地でもあるため、シーズン中は歩行者などに注意が必要です。 500mほどの短い旧道なので、ほとんど問題なく走ることができるでしょう。国道標識が残っているところから、まだ国道指定されているのかも知れませんが、バイパスが供用されていることから旧道として扱っています。 |
|
●走行DATA |
|
柳生地区旧道 【R24→R25(北→南)方向を走行】 >>走行日:2001年12月7日(現役時代) |
|
【R25→R24(南→北)方向を走行】 >>走行日:2008年1月10日 |
|
【柳生地区旧道終わり】 |
奈良市杣ノ川(そまのかわ)町と奈良市都祁馬場町(旧:山辺郡都祁村馬場町)との境にあるのが戸ヶ坂トンネル。今は緩やかな2車線坂道とトンネルで越えている峠もかつては狭路で越えていた。今はr47(県道天理加茂木津線)となっている道が旧道で、その前後の取付区間の道も含めて今では生活道路になっている。 ちなみにトンネル南側(R25側)抗口にある旧道南側分岐点は天理市山田町にある。なので旧道は奈良市杣ノ川町と天理市山田町を結んでいることになる。
|
|
|
>>Update 2008.05.04 |
○国道369号線戸ヶ坂トンネル旧道 |
||||||||||||
【レポートは R25→R24方向(南→北方向)です。】 |
||||||||||||
奈良市杣ノ川(そまのかわ)町と旧山辺郡都祁村との境にある戸ヶ坂トンネルは典型的なバイパストンネル。バイパスとなるトンネル前後で峠を越える旧道が分岐している。地図を見てもそれを確認でき、旧道探索においては最も分かりやすいタイプの旧道となる。峠を越える前後はr47(県道天理加茂木津線)となっており、現国道と県道を結ぶ連絡道路を含めた約600mの区間がR369戸ヶ坂トンネル旧道となる。 R369を奈良市柳生町方面からR25に向かって南下し、奈良市杣ノ川町内で何度か離合する旧道を見ながら進むと、やがて戸ヶ坂トンネルに至る。揺るやかな2車線坂道を上ってトンネルを出ると坂を下って2車線道との交差点に至る。ここが戸ヶ坂トンネル旧道の南側分岐点となる。この付近の市境は入り組んでいるため、この旧道分岐点付近は天理市山田町にある。 トンネルから来た場合は鋭角で曲がることになる。対向車に注意して交差点を曲がると、やや急な2車線坂道を上る。坂を上りきるとr47との交差点に到着。道なりに左に進むとr47福住方面に向かうことになる。旧道はここを右に向かい、2車線道から分岐する狭路に入る。この狭路はr47となる。 狭路に入ると昔ながらの山間にある農村集落の中を通る生活道路に入る。旧街道の雰囲気がする。若干見通しの悪い狭路坂道を上って行くと、キャンプ場に向かう道が分岐する。この分岐点を越えると奈良市杣ノ川町に入る。山中の狭路坂道を下って行くと、すぐに右下に戸ヶ坂トンネルとR369 現道の2車線道が見えてくる。現国道を右下に見ながら狭路坂道を下り、旧道の北側分岐点に到着する。 |
||||||||||||
|
||||||||||||
◆2008年1月10日走行。写真はすべて同じ日に撮影。 |
<<MEMO>> |
|
■概況・交通量など 峠にある小さな集落内を通る生活道路となっています。交通量はほとんどありませんが、見通しの悪い狭路なので対向車と歩行者に注意して下さい。 旧道は連絡道路を除いてr47となっています。主要地方道とは思えない狭路です。r47自体がそういう道なのですが・・・。ちなみにr47は北側分岐点直前で東に向かうため、奈良市杣ノ川町においてR369との接点は持っていません。 ■注意点 南側分岐点はR369の坂道の途中にあります。トンネル側から旧道に入る場合は、坂を上ってくる対向車(上りなので速度を出しています)と後続車に要注意です。旧道は北側分岐点から入って、南に抜けるのが安全でしょう。 冬期は路面凍結・積雪があるので注意して下さい。 |
|
●走行DATA |
|
戸ヶ坂トンネル 【 R25→R24(南→北)方向を走行】 >>走行日:2008年1月10日 |
|
【合併情報】 ●2005年(平17年)4月1日付けで、奈良県添上郡月ヶ瀬村と山辺郡都祁村の2村が奈良県奈良市に編入されました。このうち月ヶ瀬村は『奈良市月ヶ瀬』、都祁村の一部は『奈良市都祁○○町』になりました。 |
|
【戸ヶ坂トンネル旧道終わり】 |
奈良県宇陀市榛原区(旧:宇陀郡榛原町)内の高井〜八滝地区と内牧地区にはそれぞれR369旧道が残っている。現在のR369は町・集落をパスするようなルートを通る快適な2車線道となっているが、旧道はぞれぞれの地区の町・集落の中を経由しており、かつてのローカル国道の面影を色濃く残している。路線バスは旧道を経由しており、現在は生活道路として余生を送っている。 |
■国道369号線榛原区旧道【高井八滝地区旧道】 ■国道369号線榛原区旧道【内牧地区旧道】 |
>>Update 2008.05.04 |
○国道369号線榛原区旧道 【高井八滝地区旧道】 |
|||||||||||||
【レポートはR165→R368方向(北→南方向)です。】 |
|||||||||||||
■北側分岐点〜現国道交差点 |
|||||||||||||
R369を宇陀郡榛原町(現:宇陀市榛原区)萩原から曽爾村方面に向かう。宇陀川とその支流である内牧川に沿ってウネウネと進む2車線道をしばらく走ると、宇陀郡榛原町高井地区に至る。 高井地区の町が見えてくると、右カーブを描いて町から離れて行く現R369から分岐して町中に向かう狭路が認められる。この道がR369旧道となる。旧道はR369現道から分岐すると、古い橋で内牧川を渡って狭路で町中に入る。町中は離合が少し困難な1.5〜狭い2車線ぐらいの道幅。普通乗用車ならさほど問題ない。 伊勢本街道筋にあたる道筋なので、沿道の街並みも街道沿いの町という感じだ。昔ながらの造りの家屋が建ち並ぶ町中を進んで行く。桜の名所として知られる仏隆寺に向かう道が分岐して少し進むと家屋が途切れる。そして北側旧道分岐点から約800mでR369現道との交差点に到着する。 |
|
||||||||||||
|
|||||||||||||
注意>>市町村名は走行当時の名称です。 ◆2004年9月17日走行。写真はすべて同じ日に撮影。 |
■現国道交差点〜南側分岐点 |
||||||||||||
R369現道との交差点を過ぎると、旧道は長閑な農村地帯に入る。沿道に藁葺き屋根の家屋が現れ、昔懐かしい山間の農村風景が残っていた。1.5車線幅の狭路を進むと榛原町八滝地区に入る。高井地区の町中とは違い、八滝地区は山間の農村という感じの集落内を行く。 R369現道交差点から700mほど進むと集落が途切れる。100mほどの薄暗い杉林の中を通り抜けると、程なくしてR369との南側分岐点に到着する。全長およそ2kmほどの旧道であった。 |
||||||||||||
|
||||||||||||
注意>>市町村名は走行当時の名称です。 ◆2004年9月17日走行。写真はすべて同じ日に撮影。 |
<<MEMO>> |
|
■概況・交通量など 高井〜八滝地区の旧道は”間違いなく旧道”だと分かる、典型的な旧道の分岐点だったので、R369を萩原から走る時に気になっていました。短いながらも昔の路ローカル国道を偲ばせる旧道です。 仏隆寺というお寺に向かう道の入口にもあたるので、観光客の姿がちらほらと見えました。町中を走る時は注意して下さい。路線バスも旧道を経由します。 旧道は旧伊勢本街道筋に当たりますが、八滝地区に入る少し手前までが旧街道筋となります。旧伊勢街道は赤埴〜諸木野地区を経て石割峠に向かいます。 ■注意点 冬期は路面凍結・積雪に注意して下さい。 |
|
●走行DATA |
|
高井〜八滝地区 【R165→R368(北→南)方向を走行】 >>走行日:2004年9月17日 |
|
【合併情報】 ●2006年(平18年)1月1日付けで、奈良県宇陀郡大宇陀町・菟田野町・榛原町・室生村の1村2町が対等合併して『奈良県宇陀市』になりました。 各町 村はそれぞれ、『宇陀市大宇陀区』『宇陀市菟田野区』『宇陀市榛原区』『宇陀市室生区』となりました。 |
○国道369号線榛原区旧道 【内牧地区旧道】 |
|||||||||||||
【レポートはR368→R165方向(東→西方向)です。】 |
|||||||||||||
宇陀郡榛原町(現:宇陀市榛原区)内牧地区のR369旧道の東側(R368側)分岐点は、内牧地区の東の外れにあるR369現道上内牧橋東詰付近となる。奈良交通の内牧東口バス停の近くである。 R369現道から別れた旧道は、少しだけ杉林の中を通り抜けると山間の農村地帯に出る。道は狭路だが平坦で内牧川に沿って進んで行く見通しの良い道路。山間の静かな農村集落を進むローカル道となってい る。やがて内牧川を挟んだ南側にR369現道を見ながら2kmほど進むとR369現道と合流。信号のある交差点だった。近くに内牧口バス停があった。 |
|
||||||||||||
|
|||||||||||||
注意>>市町村名は走行当時の名称です。 ◆2003年3月14日走行。写真はすべて同じ日に撮影。 |
<<MEMO>> |
|
■概況・交通量など ここも典型的な旧道区間。集落の南側を現道が通り、旧道は集落内を通っています。旧道は山間の農村を進む静かなローカル道でした。生活道路となっているので静かに走りましょう。 ■注意点 冬期は路面凍結・積雪に注意して下さい。 |
|
●走行DATA |
|
内牧地区 【R368→R165(東→西)方向を走行】 >>走行日:2003年3月14日 |
|
【合併情報】 ●2006年(平18年)1月1日付けで、奈良県宇陀郡大宇陀町・菟田野町・榛原町・室生村の1村2町が対等合併して『奈良県宇陀市』になりました。 各町 村はそれぞれ、『宇陀市大宇陀区』『宇陀市菟田野区』『宇陀市榛原区』『宇陀市室生区』となりました。 |
|
【榛原区旧道終わり】 |
奈良県宇陀市榛原区(旧:宇陀郡榛原町)と宇陀市室生区(旧:宇陀郡室生村)との境にあるのが弁財天トンネル。以前は開路トンネルと呼ばれていたトンネルは、R369バイパス道路の一部として1995年(平7年)2月に供用開始となった。それまでのR369は峠を越えており、上田口の集落を経由していた。 トンネル開通後は国道指定を解除されて旧道となり、上田口の集落の生活道路として余生を送っている。国道時代の名残といえるのは路線バスが経由していることぐらいである。
|
|
|
>>Update 2008.05.04 |
○国道369号線弁財天トンネル旧道 |
||||||||||||||||||
【レポートはR165→R368方向(西→東方向)です。】 |
||||||||||||||||||
R369弁財天トンネル(旧:開路トンネル)旧道の分岐点はトンネル東側抗口の200mほど手前にある。R369現道から左に分岐する整備された2車線道が旧道。この付近は トンネルの供用開始に合わせて旧道共々整備されたようだ。 急勾配の2車線道を進むと、分岐点から200mほど進むとヘアピンカーブが現れる。回転半径の小さいカーブをクリアして、さらに坂道を進んで行くと2つめのカーブを曲がることになる。2つ目のカーブを曲がると大内峠(大向峠?)に到着。峠付近からは1車線狭路道のr28(県道吉野室生寺針線)が鬱蒼とした山中に向かって分岐している。r28分岐点まで、旧道分岐点から約600mである。 峠を越えると宇陀郡榛原町(現:宇陀市榛原区)から宇陀郡室生村(現:宇陀市室生区)に入る。峠付近には集落がある。かつては宿もあった集落だったそうだが、今は数軒の民家(農家)があるだけの静かな集落となっている。旧道はここの集落の生活道路となっている。集落を過ぎるとセンターラインのない2車線道となる。緩やかな勾配の坂道を下って行き、r28分岐点から1.3kmほど進むとR369現道と合流。全長約2kmの旧道は静かなローカル道となっていた。 |
||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||
注意>>市町村名は走行当時の名称です。 ◆2003年3月14日走行レポート。撮影年月のない写真はすべて同じ日に撮影。 |
<<MEMO>> |
|
■概況・交通量など 弁財天トンネル(供用時は開路トンネル)供用により旧道となりましたが、r28交差点から東の区間は奈良県道となっているためか、多少路面が荒れている区間もありますが路面状態は比較的良好です。狭い2車線道ですが、問題なく走ることができるでしょう。 ちなみに峠で分岐するr28ですが、R369〜R166間は激坂区間のある完全1車線幅の極狭路となっています。初心者の方は走らない方が無難です。 ■注意点 冬期や晩秋・早春は路面凍結・積雪があります。2003年3月に走った時、峠付近の日陰には雪が残り、r28も木陰は完全に凍結していました。冬期は走行に注意して下さい。 |
|
●走行DATA |
|
弁財天トンネル旧道 【R165→R368(西→東)方向を走行】 >>走行日:2003年3月14日/06年9月28日/他 |
|
注意>>この区間は、走行方向問わず 何度か走行しています。走行日は使用写真の撮影日のみを記載しています。 |
|
【合併情報】 ●2006年(平18年)1月1日付けで、奈良県宇陀郡大宇陀町・菟田野町・榛原町・室生村の1村2町が対等合併して『奈良県宇陀市』になりました。各町 村はそれぞれ、『宇陀市大宇陀区』『宇陀市菟田野区』『宇陀市榛原区』『宇陀市室生区』となりました。 |
|
【弁財天トンネル旧道終わり】 |