◆国道369号線栂坂峠旧道 |
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R369を宇陀市榛原区(旧:宇陀郡榛原町)から宇陀郡曽爾村に向かうと 整備された快適な2車線道が続く。榛原区内牧地区を過ぎると上り坂となり、やがて宇陀市榛原区と宇陀市室生区(旧:宇陀郡室生村)との境にある弁財天トンネル(旧:開路トンネル)に入る。トンネルを越えると、高規格2車線道路のまま石楠花トンネルに入り、続いて約2km近い栂坂トンネルをぬけて宇陀郡曽爾村山粕地区に至る。 |
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宇陀市室生区〜宇陀郡曽爾村間は今でこそ快適な2車線道が続く道であるが、以前は栂坂峠を越える1.5〜狭い2車線道が続く悪路区間であった。この状態を解消すべく、宇陀郡室生村田口元上田口(当時)〜宇陀郡曽爾村山粕間に栂坂バイパス(L=3740m)が計画され1997年(平9年)度に事業化された。東側(榛原区側)にある弁財天トンネル(供用時は開路トンネル)が1995年(平7年)に供用開始となり、その続きのバイパス道路として計画された。 計2本のトンネルを含む全長約3.7kmのバイパスとうことで供用開始まで時間がかかり、事業化されて約9年後の2006年(平18年)月4日に供用開始となった。バイパスは宇陀市室生区側から、石楠花トンネル(L=430m)、弁財天フジミノ橋(L=44m) 、栂坂トンネル(L=1827m)、山粕橋(L=20m)で構成されている。 バイパスの供用開始により栂坂峠を越える道は旧道となったが、廃道にはならず通行可能となっている。 |
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◆R369と伊勢本街道@ R369は伊勢本街道とも言われているが、栂坂峠を越える区間を含めた宇陀市榛原区高井〜宇陀市室生区弁財天〜宇陀郡曽爾村山粕にかけての区間は、江戸時代の伊勢本街道のルートではない。 江戸時代の伊勢本街道は、榛原区高井から赤埴経由で石割峠を越えて宇陀市室生区黒岩に至り、さらに栂坂峠の北側にある不動峠を越えて宇陀郡曽爾村山粕に達していた。つまりR369現道の北側を通っていたことになる。このルートは地形上から障害が多く不便であったことから、明治時代になってから新道が計画された。 明治新道となる新道は現在の宇陀市榛原区高井から内牧を経て宇陀市室生区弁財天に出、栂坂峠を越えて曽爾村山粕に至るルートを採った。明治新道は1881年(明治14年)に工事に着手。2年後の1883年(明治16年)9月に完成した。この明治新道が後に車道として整備されて県道を経て国道になる。つまりは明治新道がR369の先祖ということになる。 ところで資料となる『御杖村史』に気になる記述があった。以下、同誌から抜粋。 『この新道の弁財天から東方山粕への道は山の小支脈をほぼ直線的に横切るためトンネルをうがった。しかしその後道路改修に際し、この地域が拡幅に多くの費用を要する坂(←誤植?)、この道を廃して現在の如く谷に沿い辰尾橋を通る新道に改めた。』 初期の明治新道にはトンネルがあったことを示唆している。どこにあったのかは記載がないので場所は不明だが、今の石楠花トンネルが貫く山にあったのではないかと推測している。一体、どこにあるのか検討がつかないが、探し出してみるのも面白いかと思っている。 |
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参考資料>>御杖村史 |
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■国道369号線栂坂バイパス旧道【現役国道時代】 ■国道369号線栂坂バイパス旧道【2006年レポート】 |
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>>Update 2008.05.04 |
○国道369号線栂坂バイパス旧道 【現役国道時代】 |
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レポは以前のR369走行レポを一部修正して転載しています。構成の都合で榛原町萩原〜曽爾村掛間を書いています。 |
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【レポートは宇陀郡榛原町→宇陀郡曽爾村町方向(起点→終点方向)です。】 |
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■宇陀郡榛原町〜宇陀郡曽爾村 |
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宇陀郡榛原町(現:宇陀市榛原区)の萩原交差点を左折するとすぐにR370が別れ、R369は単独国道となる。しばらくは宇陀川に沿って進むが、やがて宇陀川から離れて山間に向かう。道は2車線道で整備・改良が進んでいるためかなり走りやすい。道 のほとんどが集落を迂回するように新たに建設されたBPとなっている。榛原町檜牧地区からは内牧川に沿って淡々と農村地帯を進んで行く。榛原町内牧地区の集落を過ぎると山間に入り、道は2車線道のまま勾配のある坂道となる。坂道を登り切ると旧道が分岐し、すぐに開路TNに入る。 全長922mの立派な開路TNを越えると宇陀郡室生村(現:宇陀市室生区)に入る。TNを出て室生村に入っても道は整備されているが、急な下り坂の2車線道となっている。注意しなくてはならなのはこの下り坂。 しばらく快適な2車線道を進むが、やがて急な右カーブが現れる。整備されているのはこのカーブまでで、カーブを曲がりきると道は突然1.5車線幅の狭路となり鬱蒼とした杉林の中に入ってしまう。スピード を出していると止まりきれないので要注意だ。 鬱蒼として薄暗い狭路を500mほど進むとr28(県道吉野室生寺針線)との交差点に到着する。周囲に 数軒の民家しない鬱蒼とした山中の交差点である。萩原交差点から約14kmである。 r28との交差点を右折すると、R369は急勾配の1〜1.5車線幅の狭路が続く 悪路になる。鬱蒼とした山中を進んで行くのだが、見通しが悪く対向車が確認しずらい。やがて急カーブを曲がり、交差点から約2kmで栂板峠に到着する。峠には『伊勢本街道』という標示もあり、歴史ある峠であることを物語っている。 峠を越えると宇陀郡曽爾村に入る。道幅は少し広くなり1.5〜狭い2車線幅の急勾配の坂道となる。周囲は明るくなり見通しも良くなる。やがて曽爾村山粕地区の集落に着く。ここからは山粕川に沿って進み、峠から約5kmでr81(県道名張曽爾線)との掛交差点に到着する。萩原交差点から約21kmである。 |
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注意>>市町村名は走行当時の名称です。 ◆2001年12月7日走行。写真はすべて同じ日に撮影。 |
○国道369号線栂坂バイパス旧道 |
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【レポートは宇陀郡曽爾村→宇陀市室生区方向(R368→R165方向)です。】 |
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■奈良県宇陀郡曽爾村 |
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R369栂坂バイパスは宇陀市室生区(旧:宇陀郡室生村)田口元上田口〜宇陀郡曽爾村山粕間に建設された 。山粕地区内では旧来の道路を整備・拡幅した区間もあるが、ここでは栂坂峠を越える区間のみについてレポートする。 宇陀郡曽爾村山粕地区の町を抜けるとR369は整備された2車線道となる。勾配のある坂道が始まると、すぐに山粕橋を渡りバイパス区間に入ることになる。2車線坂道を少し上ると旧道の東側(曽爾村側)分岐点に到着する。バイパス道路から右に向かって2車線道が分岐しているのだが、旧道側に無理矢理カーブを作ってT字交差点でバイパスと合流させるという、典型的な旧道分岐点となっている。 旧道に入ると勾配のある2車線坂道を上って行く。センターラインはすぐになくなり、しばらくはバイパス道路を左下に見ながら坂道を上って行くことになる。栂坂トンネル横を過ぎると、2車線坂道のまま少し見通しの悪いカーブが続くようになる。鬱蒼とした杉林の中に入って行き、徐々に峠道という雰囲気が濃くなって行く。旧道に残るR369国道標識地点を過ぎてからも、2車線坂道が続く。そして旧道東側分岐点から約1.5kmで栂坂峠に到着する。ここが宇陀市室生区と宇陀郡曽爾村の境となる。 |
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◆2006年9月28日走行。写真はすべて同じ日に撮影。 |
■奈良県宇陀市室生区【栂坂峠〜r28交差点】 |
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栂坂峠付近は少し鬱蒼とした杉林の中にある。伊勢本街道の難所の峠ではあるが、現在の車道が2車線道ということもあってかそういう感じはあまりしない。峠を越えると宇陀市室生区に入る。しばらく2車線坂道を下って行くが、峠から300mほど進むと急カーブが現れる。狭い2車線幅の急坂・急カーブを曲がると谷間に下りて行き、鬱蒼とした杉林の中を進む1.5〜狭い2車線の狭路が続く。 峠から1.4kmほど進むとR369栂坂バイパスの弁財天フジミノ橋をアンダーパスする。その先も見通しの悪い狭路が続く。 バイパスを過ぎると再び鬱蒼とした杉林の中に入り、バイパスから500mほど進むとr28(県道吉野室生寺針線)との交差点に到着する。峠から約2kmである。 |
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◆2006年9月28日走行。写真はすべて同じ日に撮影。 |
■奈良県宇陀市室生区【r28交差点〜旧道西側分岐点】 |
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R369現道に向かうためにはr28交差点を左折する。この交差点から先はr28となっている。もともとはR369と重複していたのだが、R369が指定解除されたようなのでr28単独(県道降格)となったようだ。 右折して辰尾橋を渡る。r28交差点からも狭い2車線幅で杉林の中を進んで行くが、200mほど進むと整備された2車線道となる。ここからは快適に走ることができるようになった。少し進むと左上に石楠花トンネルとバイパス道路が見えてきた。その付近から道は大きなカーブを描くように作り直されていた。カーブを曲がるとR369現道とのT字交差点に到着。r28交差点から1kmほどである。 |
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◆2006年9月28日走行。写真はすべて同じ日に撮影。 |
<<MEMO>> |
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■概況・交通量など 旧道となりましたが室生区の中心地である大野地区から曽爾村方面へのルートにあたるため、今でも現役道として使用されています。室生口大野駅前に向かう路線バスは旧道を経由するようです。 現役時代に比べると交通量は激減していますが、それなりに車は走っているようです。見通しの悪い区間では対向車に注意が必要です。 ■注意点 冬期は路面凍結・積雪がある区間です。ノーマルタイヤやバイクでの冬期の通行は控えた方が良いでしょう。 |
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●走行DATA |
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栂坂バイパス旧道 【R165→R368方向(西→東方向)を走行】 >>走行日:2001年12月7日(現役時代)/他 |
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【R368→R165方向(東→西方向)を走行】 >>走行日:2006年9月28日(旧道時代)/他 |
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注意>>この区間は、現役・旧道時代ならびに走行方向を問わず頻繁に走行しています。走行日は使用写真の撮影日のみを記載しています。 |
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【合併情報】 ●2006年(平18年)1月1日付けで、奈良県宇陀郡大宇陀町・菟田野町・榛原町・室生村の1村2町が対等合併して『奈良県宇陀市』になりました。各町 村はそれぞれ、『宇陀市大宇陀区』『宇陀市菟田野区』『宇陀市榛原区』『宇陀市室生区』となりました。 |
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【栂坂バイパス旧道終わり】 |
宇陀市榛原区から宇陀郡曽爾村に向かい、R369栂坂バイパスを過ぎると宇陀郡曽爾村山粕地区に入る。山粕橋を過ぎると栂坂バイパスは終わり、山粕地区の町中に入る。R369はここからも引き続き2車線の快走路となりr81(県道名張曽爾線)との交差点に向かう。 さて山粕地区の2車線道は、いつ頃完成したのかは不明なのだがバイパス道路となる。半分ほどは旧来の道を拡幅・改良したようであるが、山粕地区の町中を進む旧道が少しだけ残っている。山粕地区の他の旧道は、なんとなくそれっぽい道を走っているのだが確証がない。そのため判明している町中の旧道のみを記載している。 |
>>Update 2008.05.04 |
○国道369号線山粕地区旧道 |
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【レポートはR165→R368方向(西→東方向)です。】 |
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栂坂トンネルを出て宇陀郡曽爾村山粕地区に向かう。整備された2車線坂道を下ると、現道から左に分岐する狭い2車線道が現れる。山粕地区にある栂坂バイパス旧道 だ。山粕橋を渡る現道の北側を通るセンターラインのない狭い2車線道を進むが、400mほどでR369現道と合流。その合流点からすぐの所で山粕地区の集落内を抜ける旧道分岐点が現れる。 2車線の現道から左に分岐する1.5車線道に入る。緩やかな坂道で集落内を下ると山粕川を渡る橋に出る。橋を渡って東詰を道なりに右に向かい、川の左岸に出るとR369国道標識が残っていた。旧道であることの何よりの証である。その先は民家の脇を通りながら進んで行き、再び山粕川を渡ると少し急な坂道を上ってR369現道と合流する。距離にして約600mの旧道であった。 2度目のR369現道合流点から曽爾村掛地区方面を見ると、すぐ先にT字交差点がある。2車線の現道から北に向かって1.5車線狭路が分岐している。おそらくこの道が旧道ルートに当たるのだろう。この区間については機会があれば走ってくる予定である。 |
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◆2006年9月28日走行。写真はすべて同じ日に撮影。 |
<<MEMO>> |
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■概況・交通量など 集落内の生活道路となっています。国道の面影は標識ぐらいとなっています。 山粕地区の旧道はルートがはっきりしませんが、カクカクと曲がりながら進んでいたようです。 ■注意点 歩行者・自転車に注意して下さい。冬期は路面凍結があるかも知れません。 |
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●走行DATA |
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山粕地区旧道 【R165点→R368(西→東)方向を走行】 >>走行日:2003年3月14日/06年9月28日 |
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【山粕地区旧道終わり】 |
宇陀郡曽爾村からR369を東(三重県方向)に向かう。宇陀郡御杖村に入り、カーブの続く2車線道を進んで行くとr31(県道榛原菟田野御杖線)が分岐。その少し先から、R369は高規格2車線道路に生まれ変わる。この快走路は土屋原トンネルを含む全長約2900mの土屋原バイパス。両端部は部分先行供用という形で開通していたが、2002年(平14年)8月21日に土屋原トンネルを含む最後の区間が供用開始となり、晴れて全区間が供用開始された。 土屋原バイパスの全面供用開始に伴い、御杖村土屋原地区内を通る狭路は旧道となった。現在では集落内を通る生活道路となり、静かに余生を過ごしている。 |
■国道369号線土屋原バイパス旧道【平成18年(2003年)レポート】 ■国道369号線土屋原バイパス旧道【平成21年(2009年)レポート】 |
>>Update H22(2010).06.01 |
○国道369号線土屋原バイパス旧道 【平成18年(2003年)レポート】 |
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【レポートはR368→R165方向(東→西方向)です。】 |
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R369土屋原バイパス旧道の東側(三重県側)分岐点は土屋原地区の東の外れにある。典型的な旧道分岐点なのですぐに分かる。旧道に入ると少し急な坂道を下って行く。道はすぐに平坦な1.5〜狭い2車線幅の道となり、すぐに山間の農村地帯に入って行く。地区は大和の山間にある農村の雰囲気が濃い。のんびりとした集落内を進む旧道は、すでに国道としての使命は終えて生活道路となっていた。 1kmほど進むと集落の中心部へと入り、r783(県道土屋原飯高線)との交差点を通り過ぎる。ここから西側は民家が増え、どちらかというと「町」っぽい所になる。道は相変わらず1.5車線幅の狭路が続く。見通しも少し悪くなるが、走る分にはそう問題ない。以前は大型車のすれ違いなどで渋滞が頻発していた区間だったが、今では通る車は地元車ぐらいになり渋滞もなくのんびりと走ることが出来る。 r783分岐点から1.9kmほど進むとR369現道と合流。全長約3kmの旧道であった。 |
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◆2003年3月14日走行。写真はすべて同じ日に撮影。 |
○国道369号線土屋原バイパス旧道 |
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【レポートはR368→R165方向(東→西方向)です。】 |
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■宇陀郡御杖村土屋原【東側分岐点〜元r783交差点】 |
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土屋原バイパス旧道の東側分岐点は、宇陀郡御杖村土屋原の東、笹及(ささぎ)地区にある。2車線道の現道が、桜峠に向かって坂となって上り始める少し手前(西寄り)だ。西(榛原)に向かって右側に分岐するのがR369旧道である。 旧道は1.5〜狭い2車線幅の道路。笹及川に沿って進む平坦な道である。ポツポツと建つ民家を繋ぎながら進んで行き、70 0mほどでと土屋原の堂前地区に至る。町中を少し進むと、かつてのr783(県道土屋原飯高線)との交差点に到着する。r783も起点がR369土屋原バイパスとの交差点に移動している。 |
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<<写真はすべて平成21年(2009年)5月撮影>> |
■宇陀郡御杖村土屋原【元r783交差点〜西側分岐点】 |
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元r783交差点を過ぎると、狭い2車線幅ほどある平坦路で土屋原の町中を進んで行く。青蓮寺川に沿って進むため、ウネウネと蛇行して行く。途中でR369国道標識が残っていた。 しばらく進むと昔ながらの日本家屋が建ち並ぶ地区を通り抜け、青蓮寺川を渡ると西側の旧道分岐点に到着する。 |
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<<写真はすべて平成21年(2009年)5月撮影>> |
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◆平成21年(2009年)レポート終わり |
<<MEMO>> |
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■概況・交通量など バイパス全面供用開始により静かなローカル道となっています。地区の生活道路となっているので静かに走りましょう。路線バスは旧道経由となっているので、対向する場合は少し注意が必要です。歩行者などにも注意が必要となります。なお、集落内にはGSはありません。 |
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●走行DATA |
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土屋原バイパス旧道 【R368→R165方向(東→西方向)を走行】 >>走行日:平15年(2003年)3月14日/平21年(2009年)5月14日/他 |
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注意>>この区間は、走行方向問わず 何度か走行しています。走行日は使用写真の撮影日のみを記載しています。 |
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【土屋原バイパス旧道終わり】 |
宇陀郡御杖村にあるR369土屋原バイパスを過ぎると、R369は桜峠という峠を越えて御杖村菅野地区へ入 り、役場前を過ぎるとアップダウンの連続する快適な2車線高規格道路となる。 この道はR369御杖バイパスと呼ばれる道路で、旧道とは別のルートで建設された。いつ頃に供用開始となったかは不明。1995年(平7年)頃には全通していたようで、この頃にバイクで走った覚えがある。御杖バイパスは2車線の急坂で牛峠と呼ばれる峠を越えており、旧道に比べると距離を大幅に短縮している。 旧道は名張川の源流となる菅野川と神末(こうずえ)川に沿ってウネウネと進み、山間の農村を繋いで進むローカル道となっている。旧道はR369現道(御杖バイパス)とは離れた所を通っているため、現道を走っても旧道が見あたらない。ただ旧道は途中で3回も現道と交差しているので、そのときだけ旧道を見ることができる。 |
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◆伊勢本街道とR369A R369の歴史を遡ると伊勢本街道に辿り着く。江戸時代の伊勢本街道はルートが今とは異なっている場合が多い。宇陀郡御杖村内の伊勢本街道の道筋を辿ると、西隣の宇陀郡曽爾村山粕から鞍取峠(鞍取坂)を越えて御杖村桃俣に下り、ここから青蓮寺川(土屋原川?)に沿って東進。土屋原の集落を通り抜けて桜峠を越えて御杖村菅野に至る。菅野からは牛峠を越えて神末に至り、佐田峠を越えて敷津地区へ至っていた。 牛峠を越える区間は急坂であることから、明治時代末になって菅野から菅野川沿いに進む新道が設けられた。菅野から菅野川と神末川に沿って進むルートで、川合経由で神末地区に至る道であった。神末地区から先は伊勢本街道を改修したため、佐田峠を越えていた。しかし敷津から三重県一志郡美杉村(現:津市美杉町)杉平に向かう本街道の岩坂峠越えの区間は急勾配であることから、北敷津〜小屋経由のルートが県道として整備された。これが今のR369旧道ルートに当たる。 この県道は後年、奈良県道久居家城榛原線となり、1975年(昭50年)4月にR369に指定された。この明治新道がR369直接の先祖となる。その後継となる昭和新道とも言えるR369御杖バイパスは、明治新道とかけ離れた所を通る。しかしながら牛峠付近で江戸時代の伊勢本街道と交差しているところが、伊勢本街道の子孫であることの証だろうか。 |
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参考資料>>御杖村史 |
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>>Update 2008.05.04 |
○国道369号線御杖バイパス旧道 |
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【レポートはR165→R368方向(西→東方向)です。】 |
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■西側(曽爾村側)旧道分岐点〜R369現道神末地区交差点 |
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R369御杖バイパス旧道の西側(曽爾村側)分岐点は、御杖村役場から500mほど西側(曽爾村方向)の地点。曽爾村方向から来ると左側に分岐する1.5車線道が旧道となる。2003年3月走行時は、旧道に少し入った所で工事が行われており通行止めとなっていたため、役場前の交差点から村道経由で旧道に入る。 御杖村菅野地区の集落内は旧街道の面影が残る町並み。その中を1.5車線幅の平坦な狭路で進んで行く。2kmほど進むと町中から離れて山間の農村地帯へと入って行く。町を抜けると旧道は平坦な道のまま菅野川に沿って進んで行く。道幅は狭い2車線幅で、見通しはかなり良い。道の左側は田畑が広がる長閑な山間の農村地帯を進んで行く。 菅野の町から2kmほど進むと山間の集落を越えて山中に入り、蛇行する川に沿ってウネウネと進むようになる。山中を過ぎると御杖村川合地区の集落へ入る。道は相変わらず1.5〜狭い2車線幅の平坦な道。山間の農村という感じの集落を通り過ぎ、600mほど進むとR369御杖バイパスと交差する。西側旧道分岐点から約5kmである。 |
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◆2003年3月14日走行。写真はすべて同じ日に撮影。 |
■R369現道神末地区交差点〜R369現道敷津交差点町 |
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R369現道(御杖バイパス)との交差点を過ぎると、御杖村神末(こうずえ)地区に入る。旧道は神末川に沿って進んで行く平坦な1.5車線道。400mほど進むと神末地区の集落へ入る。ここで旧道は神末川を渡って東に進路を向けるのだが、この橋の西詰めにR369国道標識が1本残っていた。 神末川を渡ると集落内を進む1.5車線幅の狭路となり、緩やかな勾配のある坂道となって進んで行く。交差点から約1.1kmほど進むと佐田峠を越えて御杖村敷津地区へ入る。峠を越えると狭い2車線幅の緩やかな下り坂とな るが、200mほどで平坦な道となり山間の農村地帯に入る。平坦な道となる付近(旧伊勢本街道分岐点付近)に2本目のR369国道標識が立っていた。 その先 も平坦な1.5車線狭路を進み、400mほどで敷津地区のR369現道との交差点に到着。神末地区の交差点から約1.7kmである。 |
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◆撮影年月の記載がない写真は2003年3月14日に撮影。 |
■R369現道敷津地区交差点〜東側(御杖村側)旧道分岐点 |
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敷津地区のR369現道(御杖バイパス)との交差点を過ぎると、旧道は平坦な1.5車線幅の狭路のまま進んで行く。道はすぐに右カーブを描いて大きく進行方向を変え、300mほど進むとR369現道とまたもや交差。通算で3回目の交差点となる。 この交差点を過ぎると狭い2車線道となり、今度は左カーブを描いて進んで行く。集落の脇を通り過ぎ、ほどなくしてR369現道との交差点に到着する。ここが 東側(御杖村側)旧道分岐点となる。西側旧道分岐点から約7.6kmである。R368との交差点はここからすぐの所にある。 |
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◆2003年3月14日走行。写真はすべて同じ日に撮影。 |
<<MEMO>> |
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■概況・交通量など R369御杖バイパス旧道は、川沿いに進みながら大きく蛇行して進んで行きます。そのため3回もR369現道と交差しています。山を横断するように作られたために急坂のアップダウンが続く現道とは違い、旧道は佐田峠付近で緩やかな坂道が続くぐらいです。概ね平坦な狭路が続きます。自転車であれば旧道経由の方が楽でしょう。 御杖バイパス旧道は約8kmもある長い旧道です。それゆえ区間内にはあちこちに国道時代の名残が残っていました。神末地区と敷津地区にR369国道標識が残っていたのは意外でした。この2枚の標識は2008年1月時点で健在でした。 ■注意点 今では完全に地元の生活道路になっています。走っているのは地元車と路線バスぐらい。それでもそれなりに交通量があるので対向車には注意して下さい。R369現道との交差点における横断では、現道を走ってくるバイク・車に注意が必要です。 冬期は路面凍結・積雪があるので走行には注意して下さい。 |
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●走行DATA |
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御杖バイパス旧道 【R165→R368方向(西→東方向)を走行】 >>走行日:2003年3月14日 |
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【R368→R165方向(東→西方向)を走行】 >>走行日:2006年6月1日/08年1月10日 |
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【御杖バイパス旧道終わり】 |
>>国道369号線旧道【終わり】 |
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