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県道龍神十津川線(1)

奈良県吉野郡十津川村

○奈良県道龍神十津川線

  【奈良県吉野郡十津川村】

【レポートは奈良県十津川村→和歌山県 田辺市龍神村方向(終点→起点方向)です。】

■奈良県吉野郡十津川村【十津川村平谷〜十津川村出合】

 r735(県道龍神十津川線)の終点は、奈良県十津川村平谷のR168との交差点。R168とR425の交差点でもある。r735はR425と重複して西川に沿って進んで行く。道は最初は整備された2車線道だが、すぐに1.5車線狭路となる。狭路はすぐに終わり再び整備された2車線道となり、R168交差点から600mほど進むとR425新西川TN東側抗口前に到着。r735はここで単独分岐してR425から別れて左に向かう。

 抗口前を左に進み、さらに200mほど進むとR425旧道の西川TN東側抗口前に到着。ここを左に向かうと上湯川に沿って進む狭路となる。道幅は1〜1.5車線幅。概ね平坦な道が続くが、小さなカーブが続くので見通しが悪い。淡々と1kmほど進むと下湯温泉に到着。さらに3kmほど進むと出合温泉前を通り過ぎ、出合温泉前から100mほど進むと上湯橋東詰に到着する。

R168交差点から約5kmである。

1.R168から分岐してR425と共に西へ向か

  う。道は広狭混在。

2.新西川TN東側で左に分岐するのがr735。

  ここから単独区間に入る。

3.R425旧道西川TN前にある警告看板。険道ら

  しい光景。

4.上湯川に沿って狭路が続く。r735の標識が

  立っているので県道であることが分かる。

5.しばらくはこんな感じの狭路が続く。ガードレ

  ールにヘキサステッカーがある。

6.上湯橋西詰にて。r735標識がある。

  (龍神村→十津川村方向を撮影)

■奈良県吉野郡十津川村【十津川村出合〜十津川村大桧曽】

 上湯橋を渡り十津川村出合地区の集落を抜けると、r735は1〜1.5車線が混在する狭路のまま西へ向かう。上湯川に沿って出来た谷に沿って進むので、クネクネと進み見通しの悪い区間が長い道だ。沿道に民家はなく、ひたすら谷間を進んで行くことになる。

 上湯橋から7kmほど進むと十津川村小壁地区に到着。久々の民家が現れる。山間の小さな集落を越えると、再び深い山中へと進んで行く。集落を過ぎてから1kmほど進むとTN(梅垣内TN)を通り抜ける。抗口はコンクリートだが、内部は素堀のままで岩石がむき出しになっていた。TNから1kmほど進むと市原橋北詰に到着する。『市原口』というバス停があるので、この近くには集落があるのだろうか。

 市原橋を過ぎると、道は1車線狭路区間が多くなる。やや急な勾配のある狭路坂道となり、路面中央にコケが生えていたり、落石などが見受けられるようになる。徐々に『険道』らしくなってきた。しばらく杉林の中を進むが、十津川村大桧曽地区に入ると、沿道に真新しい公衆便所が設置されていた。休憩ポイントとしてちょうど良い場所にある。上湯橋から公衆便所まで約11kmである。

7.こんな感じの道が延々と続く。時折落石があ

  るので走行注意。

8.梅垣内TN東側抗口。走行当時、内部は素

  堀のままだった。

9.市原口バス停前。ここまでは比較的楽な道で

  ある。(龍神村→十津川村方向を撮影)

 

10.やがて路面にコケの生えた険道区間へと入

  って行く。杉林の中をクネクネ進んで行く。

11.十津川村大桧曽地区に建てられた公衆便

  所。真新しかった。

 

■奈良県吉野郡十津川村【十津川村大桧曽〜十津川村寺垣内】

 公衆便所を過ぎると1車線狭路のまま西へと向かう。1.5kmほど進むと、急カーブが現れカーブを曲がると急勾配の1車線狭路となって斜面を上がって行く。鬱蒼とした山中を通る区間の路面はコケが生え、そうでない区間も山の斜面から落石が転がり落ちている悪路だ。路面も一部舗装が剥がれて水たまりになっている所もある。最初のカーブを含めて2カ所の急カーブをクリアし、約1.2kmの急坂区間を登り切ると突然視界が広がる。峠のようなのだが、峠名は不明だ。ないのだろうか?

 ここには『垣内地』というバス停と待合室があった。r735の遙か下、谷間の方に民家がポツンと建っていたが、そこの集落のためのバス停だろうか。いずれにせよ、バスを利用するには急坂を上り下りしなくてはならないのだろう。

 垣内地バス停からは下り坂となる。1〜1.5車線狭路の坂道を500mほど進むと、十津川村寺垣内地区の集落に到着。R168交差点から約19kmだ。バス路線は寺垣内地区まで。ここから西にはバス路線はない。

12.断崖の下を狭路で進んで行く。谷側にはガー

  ドレールはない。

13.狭路の急勾配区間に入る。路面状態は結

  構悪くなる。対向車には注意。

14.元林道だけあって、かなり山深い所を通る。

  こんな状態の道が延々と続く。

■奈良県吉野郡十津川村【十津川村寺垣内〜県境】

 寺垣内の集落を越えると深い山中の下り坂を進んで行く。道は古谷川の谷底まで下り、古谷川を渡る橋を越えると再び上り坂となる。ここからの上り坂区間は、鬱蒼とした山中を進むため薄暗く、お決まりの路面中央にコケが生えている状態の悪路が続く。狭路の急勾配を進んで行くが、落石なども加わるため状態は結構ひどかった。見通しの悪いカーブも連続するので対向車に注意しながら進んで行く。

 1kmほど進むと峠らしい所に出た。ここを越えると少し下り坂となるが、800mほど進むと再び上り坂となる。3回目の上り坂区間には、コケと落石があるのはもちろんのこと、一部で川と化している区間だった。かなり荒れた1車線狭路区間を3.5kmほど進むと峠らしい切り通りの場所を通過した。ここが引牛越のようだ。R168交差点から約25kmだった。

 引牛越は十津川水系と日高川水系を分ける分水嶺となる。ここから西は日高川水系の丹生ノ川源流となる谷に沿って進んで行くことになる。引牛越を越えると1〜1.5車線幅の下り坂となる。2kmほど下り坂を進むと谷底に着いた。北又谷を渡って3

00mほど進むと十津川村最西端の十津川村河俣地区の集落に着いた。

 集落内からは平坦な1.5車線道となる。集落から400mほど進むと奈良県・和歌山県の県境に到着した。R168交差点から約28kmである。

15.寺垣内地区を過ぎると、こういう1車線狭路

  を延々と進んで行くことになる。

16.時々あるr735標識が県道であることを物語

  っている。(龍神村→十津川村方向を撮影)

17.この付近はかなりまともな路面状態だった。時

  折1.5車線幅区間が現れる。

18.この切り通し付近が引牛越だろう。ここを過

  ぎると下り坂となり河俣地区へ下りて行った。

  (龍神村→十津川村方向を撮影)

19.十津川村河俣地区に入ると平坦な狭路にな

  る。ついにヘキサ標識は無かった。

  (龍神村→十津川村方向を撮影)

20.平坦な1.5車線道を進んで行き、奈良県・

  歌山県の県境にやっと到着。R168から約28

  kmだったが、それ以上に長く感じた。

<<MEMO>>

■概況・交通量など

 R425の南側を進む奈良・和歌山連絡道路ですが、それは名ばかりでとんでもない『険道』です。実質は上湯川沿いにある集落を結ぶ生活道路です。

 上湯温泉を過ぎると観光客の車はほとんど走りません。あとは地元車か林業関係の車のみとなります。交通量はかなり少ないとみて良いでしょうが、対向車には注意して走って下さい。R168寄りの区間の沿道には出合温泉や上湯温泉・下湯温泉があるので、そこまでは観光客の車に要注意です。山道や狭路の運転に不慣れなドライバーが多いのです。

■ガソリンスタンド

 r735沿道にはありません。GSは十津川村平谷地区にしかありません。

■アドバイス

 R425と比べると幾分マシな道ですが、それでも『険道』であることには変わりありません。初心者の方は2人以上で走られることをお勧めします。

 r735自体がR425のバイパス路として活用するのは困難なので、奈良県〜和歌山県を移動するなら、時間・距離がかかっても本宮まで出てR311経由の方が安全でしょう。

 自転車の場合、十津川村西端部ではアップダウンが激しいので、時間・体力に十分余裕を持たれた方が良いでしょう。また飲料水なども必ず携行して下さい。自販機・店は上湯橋から西には無かったように思います。

■注意点

 紀伊半島の深い所を通ります。夜間や悪天候・大雨の時は走らない方が無難です。大雨の後は土砂崩れや路面の状態に要注意です。規制があれば素直に従って下さい。冬期は路面凍結・積雪のある道ですが、通行規制はありません。タイヤチェーンは必携でしょう。

 見通しの悪い区間が続きます。対向車には要注意です。ごく希に、木材を積んだトラックが走ることがあります。一度出くわしたことがありますが、その時は私(バイク)が引き返しました。

 また路面に細かい砂利が散らばっていることがあります。昔(ZRX400)で走ったとき、砂利で後輪がスリップして転倒しかけたことがあります。

●走行DATA

奈良県吉野郡十津川村

【終点→起点方向を走行】

>>走行日:1997年5月2日/98年5月15日/2003年6月26日

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